
事故車や故障車が自走できない車の場合、レッカー移動が必要になります。しかし、どこに頼めば良いのか、どの程度金額がかかるのか、わからないことが多く不安ですよね。とくに車が事故に遭ってしまった場合は、気が動転して冷静に判断できないことも。もしものときのために、レッカー費用や業者の選び方を理解しておきましょう。
レッカー移動が必要になるケース
事故など何らかの理由で車が動かなくないとき、道路上であればその場に置いておくことはできず、レッカー移動も必要になります。ここでは具体的なケースをいくつか紹介します。
●走行中にエンジンが止まった、パンクをしたなどの故障
●事故で走行できないとき
●台風やゲリラ豪雨で冠水したとき
上記はいずれも自走行できない物理的な問題が発生したケース。事故や冠水であっても損傷が少ない場合、自力で車を動かそうとする方がいます。しかし、それは非常に危険。車に負荷がかかり、さらに故障する場合があるからです。無理せずレッカー移動してもらうのが安全でしょう。
レッカーにかかる費用はいくら?
レッカー移動にかかる費用は、1万~3万円程度。業者のサービス内容や車の状態、場所、時間帯などでも費用は異なります。ここではレッカー費用の内訳を解説しましょう。
- 基本料金
レッカー移動の基本料金は業者によって異なりますが、事故によって完全に動かない場合は、1万~1万5千円が相場。故障車の場合はもう少し安い場合が多く、8千円~1万円程度と見積もっておきましょう。ただ、これはあくまでも目安。車の状態によって業者の作業量が異なるため、基本料金にも違いが生じます。
- 走行距離に応じた料金
レッカー移動は走行距離によって料金が決まります。基本的には10km単位で区切られることが多く、10kmで5千円程度、20kmで1万円程度となります。車が動かなくなった場所の近くに整備工場や自宅があれば良いのですが、多くの場合は10kmを超えることになるでしょう。一度自宅に持ち帰ってから、後日業者や整備工場まで持っていくとなれば、その分の料金も発生します。
- 不動車の引き上げ料金
不動車(自力で動かない車)のなかでも、引き上げが必要な場合は、別途料金がかかります。料金は作業時間で計算されることが多く、1時間の作業で2千円程度です。通常のクレーン車であれば2千円程度で済みますが、1万円を超えることも。また、大型車両であったり、特殊なパーツを取りつけた車両、水没した車両の場合は特殊なクレーン車が必要です。こういった特殊な状況でない限り、基本的には通常の引き上げ料金で見積もっておいて問題ないでしょう。
- 時間帯や場所による割増料金
レッカー移動の料金は、時間帯や場所によっても異なります。20時以降の夜間や深夜、高速道路などの場所では、通常より高額に。事故発生時間が深夜で芭蕉が高速道路の場合、通常料金より50%程度高くなることもあるので注意が必要です。
ここで、ロードサービスのJAFでシミュレーションした料金を示します(いずれもJAFに入会していない場合)。
事故車けん引、一般道路、昼間(8時~20時)
基本料金:8,380円
作業料:4,750円(レッカー車で4輪吊り上げの場合は9,500円)
合計:13,130円
事故車けん引、高速道路(SA、PA以外)、夜間20時~8時
基本料金:19,900円
作業料:4,750円
合計:24,650円
レッカー移動の無料距離とは?
レッカー移動には「無料距離」があり、一定の距離までは無料で移動できます。JAFや任意保険のロードサービスでは無料になる範囲を細かく定めています。
JAFの無料距離
JAF会員であれば、15kmまでは車のけん引を無料で行えます。15kmを超えると1kmあたり730円の費用がかかります。ただし、会員でない場合は無料距離のサービスはないため、注意が必要です。
任意保険のロードサービスの無料距離
任意保険に加入していれば、ロードサービスメニューのなかにレッカー移動が含まれます。無料で移動できる距離は、保険会社によって異なります。いくつか例を紹介しましょう。
●ソニー損保の場合
ソニー損保が指定する修理工場までであれば、距離の制限はなく無料でけん引してもらえます。指定外の修理工場であれば、100kmまでが無料です。
●三井ダイレクト損保の場合
三井ダイレクト損保が指定する修理工場までであれば、距離の制限はなく無料でけん引してもらえます。指定外の修理工場であれば、50kmまでが無料です。
●損保ジャパンの場合
1事故につき15万円までが無料となります。15万円に相当する距離の目安は、約180kmです。
レッカーを依頼できる業者
レッカーを依頼できる業者は主に、JAF、保険会社のロードサービス、買取・修理業者などがあります。それぞれの特徴を説明しましょう。
●JAF
車の事故対応や、故障車の対応といえばJAFを真っ先に思い浮かべる方は多いでしょう。誰でも利用できるのが特徴ですが、会員か非会員かでサービス料金が大きく変わります。事故現場でJAFに入会したとしても会員としもて、会員扱いのサービス料金となるのは次回以降になるため気をつけましょう。JAFのレッカー移動は、他の任意保険のサービスに比べて無料距離は短いですが、利用回数に制限はありません。
●保険会社
加入する保険会社や保険内の種類によって、サービス内容が異なります。一般的には、保険会社が指定した修理工場までのレッカー移動は、距離に制限なく無料になる場合が多いです。契約者の指定工場までのレッカー移動については、「〇kmまで無料」というルールを設けている場合が多いので、あらかじめ確認しておきましょう。
レッカー移動の無料範囲を、距離ではなく金額で設定する保険会社もあります。自動車保険のレッカー移動は、保険に付随するサービスとして提供されるため、無料であるとがほとんどです。サービス内容を比較してから入会を検討するのも良いでしょう。JAFに比べて、より長い距離を無料でけん引してもらえるのがメリットです。
●買取・修理業者
事故にあった車を修理や売却する場合、その業者にレッカー移動の依頼ができます。業者によっては無料で対応するところも。事故車買取専門業者のタウなら、レッカー移動は無料です。
●その他
事故の場合、警察がレッカーを依頼するケースもあります。その場合、任意保険のロードサービスで補償可能なケースもあるため、保険会社に確認しましょう。
不動車のレッカー移動
事故が原因ではなく、駐車場などに長年放置していたり、冠水によってエンジンがかからなかったりして、車が動かない場合もあるでしょう。こういった自宅の駐車場に置いてある不動車は、JAFや任意保険のロードサービスでは基本的にレッカー移動してもらえません(一部、対応している保険会社もあります)。
では、自宅に置いてある不動車はどうすれば良いのでしょうか?その場合は、廃車業者、買取業者、修理工場にレッカーを依頼しましょう。
車検切れの場合は要注意
長年自宅に放置された車の場合、車検が切れているケースもあるでしょう。車検切れの場合、レッカー移動を断られることがあるので注意してください。車検切れの車は、公道を走らせることができません。たとえレッカーで前輪を吊り上げていたとしても、後輪が地面についていれば、公道を走っているとみなされ、法律違反となります。
車検切れの車をレッカー移動させる場合は、仮ナンバーを取得してからとなります。もしくは、車検切れでも対応してくれる業者や、積載車を手配しましょう。以下は、車検切れの車を移動させる方法です。
●仮ナンバーを取得する
仮ナンバーを取得するためには、役所に申請する必要があります。仮ナンバーが取得できれば、車検切れの車であっても、最長5日間まで公道を走ることが可能です。仮ナンバーの取得には、自賠責保険への加入が必要です。自賠責保険が切れている場合は、まずは自賠責保険に加入しましょう。
仮ナンバー取得のために必要なものは、運転免許証、自賠責保険証の原本、車検証、認印、手数料です。仮ナンバーはあくまでも“仮”なので、レッカー移動が完了したらすぐに返却しなければいけません。
●整備業者にレッカーを依頼する
「役所に行く時間がなかなか取れない」「自分で仮ナンバーを取得するのは面倒だ」という場合は、整備業者にレッカーを頼むこともできます。ただし、レッカー費用は別途かかります。
●積載車をレンタルして運ぶ
積載車とは車を運搬するためのトラック。レンタカーで借りられ、公道を走れない車の運搬に利用します。積載車があれば、仮ナンバーを取得したり、自賠責保険に加入したりという手間もいらないので便利です。
ただし、積載車の運転には、準中型免許が必要。準中型免許を持っている方は、車両総重量7.5t未満、最大積載量4.5t未満の車を運転できます。2017年3月11日までに免許を取得した場合は、普通自動車免許でも運転できます(2007年6月2日から2017年3月11日までに取得した普通免許で5t以上7.5t未満のトラックを運転したい場合は、限定を解除する必要があります)。
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事故車や故障車をレッカー移動するためには、お金と手間がかかります。すでに入っている保険会社があれば、無料でけん引できる可能性がありますが、そうでない場合は予算オーバーになることも。
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