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エアバッグが展開したら廃車になる?修理費用や売却の判断基準を解説

エアバッグが展開したら廃車になる?

「事故でエアバッグが開いてしまった。修理すべき?手放すべき?」

事故でエアバッグが展開すると、「もう廃車にするしかないのでは?」と不安になる方も多いでしょう。

実は、エアバッグが展開したからといって必ず廃車になるわけではなく、修理したら乗り続けられるケースもあります。

ただし、エアバッグが開くほどの事故により損傷した車は、車両価値や安全性の低下を理由に、廃車や売却を選ぶケースが一般的です。

本記事ではエアバッグの修理にかかる費用や、エアバッグが開いても乗り続けられるケース、修理した際のリスクなどについて解説していきます。

エアバッグが開いた車を修理に出すか、手放すか迷われている方は必見です。

合わせて本記事の要点をまとめた下記の動画もご活用ください。

岩淵 俊

中古車仕入業に20年以上携わり。これまでに10,000台を超える事故車・故障車の査定を担当。 趣味で古い車を所有し、整備や修理を行うなど、車に対する深い理解と実践的な経験も豊富。 長年の現場経験で培った確かな査定力と幅広い車両知識を活かし、愛車を納得して手放せるよう車に関する正しい情報と実践的なアドバイスをわかりやすく発信。 ...続きを読む

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目次

エアバッグの修理代は最低10万円

エアバッグが展開した場合、1箇所あたり少なくとも10万円程度の修理費用がかかります。

最近の車には、運転席と助手席の前部分だけでなく、側面からの衝撃を保護するサイドエアバッグ・カーテンエアバッグが搭載されているケースが多くなっています。

車のエアバッグは前方からの衝撃を吸収するフロントエアバッグ・横からの衝撃を吸収するサイドエアバッグとカーテンエアバッグ・足元の衝撃を吸収するニーエアバッグの4つがあります。

そのため、エアバッグが全展開した場合の修理費は、30万〜60万円程度になることも少なくありません。

主な修理費の目安は以下の通りです。

修理項目 費用目安
フロントエアバッグ 10〜30万円
サイド・カーテンエアバッグ 10〜25万円
エアバッグECU 5〜10万円
ダッシュボード 10〜20万円
シートベルト 3〜5万円

なお、エアバッグが作動する事故では、エアバッグ本体だけでなくセンサーや内装、シートベルトなどの部品も交換が必要なケースがあります。

また、高級車や外車の場合はエアバッグの交換費用が、50万〜80万円というケースもあります。

というのも高級車や外車の場合、フロントやサイドだけでなく足元にニーエアバッグが搭載されている可能性があるからです。

搭載されている個数が多いと、その分修理費用はかさみます。

エアバッグが展開した車の修理費用が高くなる3つの理由

では、なぜエアバッグの修理にはこれほど高額な費用がかかるのでしょうか。

主な理由は、次の3つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

エアバッグの仕組みが複雑かつ精密だから

まず1つ目の理由は、エアバッグの仕組みが非常に複雑で精密であることです。

乗員の命を守るには素早くエアバッグを展開させる必要があるため、わずか0.03秒ほどで膨らむように設計されています。

センサーが衝撃を検知すると、エアバッグECU(コンピューター)が衝撃の大きさを演算し、エアバッグの展開が必要と判断すると、火薬を使って瞬時に膨張させます。

これらの装置は部品価格が高く、交換作業にも専門的な技術が必要になるため、修理費用は高くなります。

また、衝突時にはシートベルトプリテンショナー(瞬時にベルトを巻き取る装置)も同時に作動することが多く、これらの安全装置も交換が必要になるケースがあります。

エアバッグの作動に関連する部品の交換も必要だから

2つ目の理由は、エアバッグ作動時には交換が必要になる部品が多いことです。

エアバッグは一度展開すると再利用できないため、基本的には新品に交換する必要があります。

また、作動時には周辺部品も同時に損傷することが多く、以下のようなパーツを交換するケースがあります。

  • エアバッグ本体
  • ステアリングホイール(ハンドル)
  • ダッシュボード
  • シートベルト
  • エアバッグECU(制御コンピューター)
  • クラッシュセンサー(衝突センサー)
  • 配線やコネクター

このように複数の部品を同時に交換する必要があるため、修理費用が高額になりやすいのです。

骨格を損傷している可能性があるから

3つ目の理由は、車の骨格(フレーム)に変形が生じている場合、エアバッグの交換費用とは別に高額な修理費用が発生するからです。

エアバッグは基本的に強い衝撃を受けたときに作動するため、事故の状況によっては車体内部の骨格も損傷している可能性があります。

損傷の程度や箇所によっては、部品を丸ごと交換することになるので、修理費が100万円以上になるケースも珍しくありません。

以上の理由から、エアバッグが展開した車は、修理費が高額になりやすいです。

なお、骨格は車の安全性や強度に関わる重要な部分のため、損傷した時点で修復歴車として扱われ、平均的に市場価値が3割程度下がります

板金や交換で見た目は元通りに直ったとしても、修復歴車であることに変わりはないため、修理を検討している場合は、将来的な価値も考慮しましょう。

修復歴車について詳しくはこちらの記事をご確認ください。

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エアバッグが開いた車を乗り続けるケースは稀だがある

ここまで、エアバッグの修理費用の目安や費用が高くなりやすい理由について解説しました。

では実際、エアバッグが開いた車を修理して乗り続けることはできるのでしょうか。

エアバッグが展開するほどの事故の場合、多くは車体にもダメージが及んでおり、エアバッグ以外の部品も破損しているケースが少なくありません。

特にフレーム(車の骨格部分)まで損傷している場合は大規模な修理が必要になり、費用も高額になりがちです。

そのため、修理費用が高額になる場合は修理するよりも手放した方が、合理的なケースがほとんどです。

とはいえ中には、エアバッグが展開した車でも修理して乗り続けられるケースも存在します。

具体的には、次のようなケースです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

車両のダメージが少ない場合

車両へのダメージが比較的軽い場合は、エアバッグを修理して乗り続けることも可能です。

たとえば次のようなケースが挙げられます。

  • フレーム損傷がない
  • エアバックの展開が1箇所のみ
  • 低速での衝突事故

「エアバッグは大きな事故でしか開かない」と思われがちですが、実際には比較的低い速度の衝突でも展開することがあります

たとえば、時速20〜30km程度でも正面から壁などに衝突した場合、エアバッグが作動することがあります。
また、エアバッグの衝突センサーは基本的にフロントバンパーの裏側など車両前方に設置されており、前方からの強い衝撃を検知すると作動する仕組みになっています。

そのため、車体の損傷が比較的軽い場合でも、エアバッグが展開するケースがあります。

つまり、エアバッグ以外の損傷が小さければ修理して乗り続けられる可能性もあります。

ただし判断する際は、修理費と車の価値を比較することが重要です。

一般的には修理費が 車の時価額を超える場合は、修理するよりも廃車や売却を選ぶ方が合理的とされています。

自動車保険が適用になる場合

続いては、自動車保険が適用されるケースです。

相手がいる事故の場合、修理費用が相手側の対物賠償保険で補償される可能性があります。

また、自身が車両保険に加入している場合は、車両保険を使って修理費を補償してもらえるケースもあります。

保険が適用されるのであれば、エアバッグの修理にかかる高い費用も負担してもらえるため、修理を行って乗り続けるというのも選択肢のひとつになります。

ただし、自動車保険を適用する場合、覚えておかねばならないことが2つあります。

経済的全損

1つ目は、経済的全損です。

経済的全損とは、修理自体は可能なものの、修理費が車の時価を上回ってしまう状態を指します。

たとえば、修理費用が70万円、車の時価額が50万円の場合、修理は可能でも経済的全損と判断される可能性があります。

相手の対物賠償保険から補償を受ける場合、基本的に事故時の車の時価額が補償の上限となります。

たとえ相手に過失があったとしても、修理費用の全額を負担してもらえるわけではありません。

つまり、補償されなかった一部の修理費は自己負担になります。

特に年式が古い車や走行距離が多い車は時価が低くなりやすいため、経済的全損と判断されやすい点に注意が必要です。

車の時価額の考え方については、下記の記事をご確認ください。

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保険料が上昇

2つ目は、保険料が上昇するリスクです。

相手の対物賠償保険の補償だけでは足りず、自身の車両保険を修理費に充てる場合、翌年度以降の保険料が上がります。

たとえば、エアバッグが作動するような事故(車同士の事故や単独事故)では、一般的に3等級ダウン事故として扱われます。

その結果、翌年以降の保険料が上がる可能性があるため、保険を使う際は以下3点を総合的に考えて判断することが大切です。

  • 修理費
  • 保険で受け取れる金額
  • 将来の保険料

保険を使う際は、「来年度の保険料がいくらになるのか」までしっかりと把握しておきましょう。

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エアバッグを交換しないと車検に通らない?

エアバッグが展開した車は、交換や修理をしないままでは車検に通りません。

その理由は、ECU(エアバッグ専用コンピューター)の情報をリセットしていないので、エアバッグ警告灯が点灯し、保安基準不適合と判断されるからです。

エアバッグが作動すると、

  • 展開に必要な火薬(インフレーター)が消費される
  • 衝突センサーやエアバッグ関連部品に異常が残る

といった状態になるので、修理せずに再使用すると、正常に作動しない危険があります。

そのため、エアバッグが展開するとECUが事故情報を記録し、安全システムをロックする仕組みになっています。

ECUに事故情報が残っている場合、エアバッグ警告灯が点灯します。

この警告灯はエアバッグや関連システムの不具合を示すもので、点灯している状態は保安基準に適合しません

つまり、今後もその車に乗り続ける場合は、エアバッグや関連部品の交換を行う必要があります。

なお、複数箇所のエアバッグが展開すると、修理費用が車の価値を上回ることがあります。

そのようなケースでは、修理だけでなく売却を検討するのも一つの方法です。

当社では事故車の買取を専門に行っており、エアバッグが展開した車でも買取可能です。

修理か売却か迷っている場合は、お気軽にご相談ください。

エアバッグが展開した車を手放すなら事故車買取専門業者へ

エアバッグの修理費は最低でも10万円かかり、全展開した場合や周辺部品の交換も行う場合は、30万〜100万円以上かかります。

いくら重要なパーツとはいえ、人によっては「こんなに高いお金は払えない」と感じる方もいるでしょう。

エアバッグの修理に高い費用をかけたくない方は、思い切って車を売ってしまうのも一つの手段です。

とはいえ、エアバッグを展開した車は一般的な中古車買取店やディーラーでは、あまり良い値段をつけてもらえません

なぜなら、大きな事故の場合エアバッグだけでなく車体や内部パーツにもダメージが及んでいる可能性があるため、車としての価値が低いと判断されるからです。

さらに、売却したディーラーなどで「この車はもう乗れないので廃車にするしかない」と判断された場合、廃車の処理費用を請求されるケースもあります。

車を手放すつもりが、逆にお金を支払うことになるのは避けたいところですよね。

そのため、事故でエアバッグが展開した車を廃車にする場合は、事故車専門の買取業者に依頼するのがおすすめです。

事故車買取のタウでは、事故車を次のような形で再利用しており、エアバッグが展開した車でも買い取れる場合があります。

  • 海外への中古車輸出
  • リサイクルパーツとしての再利用
  • 金属資源としてのリサイクル

また、車を廃車にする場合、条件を満たしていれば税金や保険料の還付金を受け取れますが、この手続きも無料で代行いたします。

エアバッグが開いた車を手放したい方は、お気軽にご相談ください。

岩淵 俊

中古車仕入業に20年以上携わり。これまでに10,000台を超える事故車・故障車の査定を担当。 趣味で古い車を所有し、整備や修理を行うなど、車に対する深い理解と実践的な経験も豊富。 長年の現場経験で培った確かな査定力と幅広い車両知識を活かし、愛車を納得して手放せるよう車に関する正しい情報と実践的なアドバイスをわかりやすく発信。

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