「経年劣化で修理する場所が多くなった」
「エンジンの修理費が思ったより高額になった」
「自走できない故障車を修理したい」
上記のような場合は、故障の修理にも車両保険は使えるのか?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
結論からお伝えすると、基本的に故障した車の修理に車両保険を使えません。
しかし、故障の原因や契約している保険の特約次第では、故障車でも修理費用の補償を受け取れることがあります。
本記事では、下記3つの内容を解説します。
故障の修理費用をなるべく抑えたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
岩淵 俊
中古車仕入業に20年以上携わり。これまでに10,000台を超える事故車・故障車の査定を担当。 趣味で古い車を所有し、整備や修理を行うなど、車に対する深い理解と実践的な経験も豊富。 長年の現場経験で培った確かな査定力と幅広い車両知識を活かし、愛車を納得して手放せるよう車に関する正しい情報と実践的なアドバイスをわかりやすく発信。 ...続きを読む
車両保険は故障の修理には基本的に使用できない
前述したように、基本的に車両保険は故障の修理には使用できません。
そもそも車両保険というのは事故時の自分の車の損傷や故障に対して使用できる保険になります。
保証の対象になるのは、車や動物との衝突や電柱にぶつかったなどの自損事故の場合です。
そのため、
- 経年劣化による故障
- エンジントラブル
- バッテリーの交換費用
などには適用されません。
保険を使わず自費で修理すると、費用がかさむことを心配されている方のために、後ほど、【修理費を安くする方法3選】を解説します。
【例外】故障でも保険を使用できる2つのケース
基本的には故障の修理には、車両保険が使用できないとお伝えしました。
ですが、例外で保険を使えるケースが2つあります。
1つずつ解説します。
外的要因で故障した
以下のような外部要因の場合は、故障の修理に車両保険を使用できます。
- 台風・洪水・高潮が原因で故障した
- 火災・爆発で故障した
- いたずらのせいで故障した
車の内部の故障ではなく、外部的なことが原因で故障した場合は車両保険を使用できます。
ただし、自然災害の場合でも地震は対象外になります。
もし故障の原因が上記の場合は保険会社に連絡してみましょう。
| 保険会社 | 電話番号 | WEBフォーム |
| アクサダイレクト | 0120-193-877 | チャットで相談 |
|---|---|---|
| イーデザイン損保 | 0120-649-722 | チャットで相談 |
| 東京海上日動 | 0120-233-316 | WEBで連絡 |
| SBI損保 | 0800-8888-832 | WEBで連絡 |
| セゾン自動車火災保険(大人の自動車保険) | 0120-163-037 | チャットで相談 |
| ソニー損保 | 0120-303-709 | WEBで連絡 |
| 損保ジャパン | 0120-668-292 | WEBで申し込み |
| チューリッヒ | 0120-860-001 | WEBで申し込み |
| 三井住友海上 | 0120-258-365 | WEBで申し込み |
| 三井ダイレクト損保 | 0120-312-750 | メールで問い合わせ |
| 楽天損保 | 0120-115-603 | WEBで申し込み |
故障でも使用できる特約に加入している
通常の車両保険では、経年劣化や故障による走行不能は補償対象外ですが、下記の特約に加入していれば、修理費用の補償を受け取れます。
故障特約がある自動車保険会社は以下のとおりです。
| 保険会社 | 特約の名称 | 条件 | 補償金額 |
| 損保ジャパン | 故障運搬時車両損害特約 | 契約車両が走行不能となり、レッカーされた場合 | 最大30万円まで |
|---|---|---|---|
| 東京海上日動 | 故障搬送時車両損害特約 | 契約車両が走行不能となり、修理工場等にレッカーされた場合 | 最大30万円まで |
| ソニー損保 | 故障補償特約(搬送時) | 契約車両が故障により走行不能となり、修理工場等へ搬送された場合 | 最大10万円まで |
なお、補償の範囲や上限金額の条件は、保険会社によって異なる点に注意が必要です。
特約への加入方法ですが、損保ジャパンとソニー損保は車両保険の付帯するか任意で選択できます。
一方、東京海上日動は車の初度登録(年式)から84ヶ月(約7年)を超えると自動的に付帯されます。
そもそも、車の故障は決して他人事ではありません。
国土交通省の令和7年度路上故障の実態調査によると、9月から11月までの3ヶ月間に一般道路・高速道路あわせて約8.2万件路上故障が発生しています。
主な原因はバッテリー上がりとタイヤトラブルで、全体の約7割を占めます。
しかし、通常の車両保険では経年劣化や故障による走行不能は、補償対象外となるのが一般的です。
そのため、メーカー保証が切れる5年以上経過した車に乗っている方は、故障時の修理費用や搬送費用を補償できる特約への加入を検討しておくと安心でしょう。
自分が特約に加入しているかどうかは、契約時に受け取った保険証券または各社のマイページから確認できます。
保険会社に問い合わせる際は、証券番号を手元に用意しておくとスムーズです。
なお、保険証券が見当たらないときは、車検証と一緒にダッシュボード内に保管していないか確認するとよいでしょう。
保険を使用する場合は等級が下がる
上記で故障でも保険を使用できる場合を紹介しました。
保険を使用すると等級が下がり、次年度の保険料が上がってしまいます。
例外としてロードサービスのレッカーを保険で手配した場合や代車費用特約などでレンタカーを借りた場合は等級はさがりません。
修理で保険を使用した場合の等級の下がり方は以下の通りになります。
| 保険の種類 | 保険を使用した内容 | 下がる等級数 |
| 車両保険 | 台風・火災・洪水 | 1等級 |
|---|---|---|
| いたずら | 1等級 | |
| 故障でも使用できる特約 | 車の故障 | 1等級 |
では実際に保険の等級が1等級下がった場合、次年度の保険料を紹介していきます。
今回は現在の保険料が9万円、等級が15等級だった場合でシュミレーションをしてみましょう。
| 保険を使用した場合 | 保険を使用してない場合 | |||
| 年 | 等級 | 保険料 | 等級 | 保険料 |
|---|---|---|---|---|
| 今年 | 15等級 | 90,000円 | 15等級 | 90,000円 |
| 次年度 | 事故あり14等級 | 144,000円 | 無事故16等級 | 88,000円 |
| 2年後 | 無事故15等級 | 90,000円 | 無事故17等級 | 86,000円 |
| 3年後 | 無事故16等級 | 88,000円 | 無事故18等級 | 84,000円 |
| 合計 | 412,000円 | 348,000円 | ||
1等級下がるだけだと大きく費用は変わりません。
修理費用が高額になりやすいエンジンなどは保険を使用する方がお得ですね!
修理の費用と次年度からの保険料を比較して保険を使用するか判断しましょう。
レッカー費用や代車費用特約に関しては、下記の記事でくわしく解説しています。合わせてご確認ください。


修理費を安くする方法3選
ここまでで保険を使えるケースを紹介してきましたが、車両保険の適用外の故障や特約に加入していない方もいるでしょう。
そんな方のためにここからは車の修理費を安くする下記の3つの方法を紹介していきます。
上記の3つを行うことで当初の修理費から数十万円安くなることも!
修理費が思ったより高かった方はぜひ参考にしてください。
①リビルト品を使用する
1つ目はリビルド品を使用することです。
リビルト品とは、「解体した車から取り出した再利用可能な部品を完全に分解し、内部を洗浄・補修(オーバーホール)して再生させた部品」のことを言います。
一般的な中古部品は取り外した部品をそのまま販売しますが、リビルト品は劣化した箇所を修復または交換するので、新品に近い性能を持ちます。
そのため、新品同様の見た目と性能を持ちながら、新品に比べて約3〜7割程度安くなります。
ただし、ディーラーでは新品の純正パーツを使うことが多く、リビルド品が使用できないこともあるので、修理を依頼する際に確認してみましょう。
②修理工場に依頼する
安くする方法の2つ目は、修理工場に依頼することです。
なぜなら、修理工場はディーラーより工賃が安くなる傾向があるからです。
前提として、修理工賃は、下記のように決まります。
自動車標準作業点数は、日本自動車整備振興会連合会が車種別に設定したその整備を完了させるのに必要な平均時間のことで、ディーラー・修理工場ともに同じ基準です。
一方、レバレートとは、1時間当たりの作業単価のことを指し、業者が自由に決めることができます。
下記のようにレバレートは、整備工場の方がディーラーより安くなる傾向があり、工数が増えるほど修理費用に差が生まれています。
| 業者 | レバレート | 時間(工数) | 部品代 | 費用 |
| 修理工場 | 8,000円 | 20h | 200,000 | 360,000円 |
|---|---|---|---|---|
| ディーラー | 11,000円 | 20h | 200,000 | 420,000円 |
工数が多くなるほど、費用の差が生まれるため、なるべく修理費用を抑えるためには、修理工場がおすすめです。
③相見積もりを取る
3つ目は、相見積もりを取ることです。
理由としては一番安い修理工場などに依頼しやすくなるからです。
例えば、A工場で修理費用の見積もりを50万円と提示されたとします。
1社だけに見積もりを取った場合、あなたは50万円を支払って修理するでしょう。
一方で相見積もりを取った場合、同じ修理をB工場では20万円、C工場では30万円で対応できることがわかります。
つまり、最も安い20万円で修理できる工場を選ぶことができます。
さらに複数の業者に問い合わせをしているため、値段が一緒でも一番対応が良かった業者に修理を依頼できます。
様々な面から最適な業者を見つけるためにも相見積もりは役に立ちます。
納得した価格と接客で修理を依頼できるため相見積もりはとてもおすすめです。
修理費用が高額になる場合は売却も一つの手段
修理費用が高額になる場合は売却も1つの手段です。
事故車買取の【タウ】なら故障車でも自走できないような車でも高く買い取ります。
タウでは120か国以上に販路があるので、他の業者よりも高く買い取ることができます。
実際に故障車でもタウでは数十万で買い取った事例が多くあります。
詳しくはタウの故障車の買取事例をご覧ください。
売却したお金で次の車への資金に充てることができます。
故障した車の修理費が思ったより高く、お悩みの場合はぜひ一度タウにご相談ください!
また、故障車を高く売るコツについてまとめた下記の記事も合わせてご確認ください。

まとめ
今回は故障車でも車両保険を使用できるのかについて解説していきました。
車両保険は基本的には故障では使用できません。
しかし保険会社の特約に加入すれば、故障した車でも修理費用に保険を使用できます。
また車両保険では地震を除く自然災害や火災といった外的要因が起こった場合は車両保険を使用して修理が可能です。
特約や車両保険を使用した場合は等級が1つ落ちてしまうので、次年度の保険料と修理費用を比べて検討してみましょう。
もし、保険が使用できず修理費が高額になってしまう場合は売却も1つの方法です。
売却する場合は事故車のタウにお任せください!
岩淵 俊
中古車仕入業に20年以上携わり。これまでに10,000台を超える事故車・故障車の査定を担当。 趣味で古い車を所有し、整備や修理を行うなど、車に対する深い理解と実践的な経験も豊富。 長年の現場経験で培った確かな査定力と幅広い車両知識を活かし、愛車を納得して手放せるよう車に関する正しい情報と実践的なアドバイスをわかりやすく発信。
