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事故車の修理後に不具合が出たら乗り続けていいの?発生の原因と対策を徹底解説

事故車は修理後一か月は状態を注視しましょう。

「エンジンからガラガラと異音がする」

「ハンドルを操作していないのに車が左右に流れる」

事故車の修理後に上記のような不具合が発生した場合、そのまま乗り続けていいのか不安になりますよね。

事故車の修理後、エンジンの異音や直進しないなど明らかな不具合が出た場合は、すぐに点検が必要です。

異常を感じたら、運転を控え、安全な場所に停車して修理業者に連絡しましょう

この記事では、不具合の原因や対処法まで詳しく解説します。

あなたや家族の安全を守るためにも、事故車の正しい扱い方を知っておきましょう。

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。 ...続きを読む

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目次

修理後に発生しやすい不具合と症状

事故車は目に見えない内部パーツにダメージが蓄積されているケースがあり、修理後に振動や異音、走行不良などの不具合に遭う可能性が少なくありません。

よくある症状と原因は以下のとおりです。

前述したとおり、事故車はフレームや内部の部品が強い衝撃を受けているため、外見がきれいでも内部に隠れた損傷がある可能性があります。

「おかしいな」と感じた違和感をそのままにすると、乗り心地や走行機能の低下に繋がり、最悪の場合は新たな事故の発生原因になる可能性があります。

不具合には早く気づいて、正しく対処することが最も大切です。

こちらの章では、修理後に発生しやすい症状について詳しく見ていきましょう。

走行時のガラガラ・コトコト音

エンジンや足回りに不具合が生じていると、走行中に異音や振動を感じます。

これらの症状が悪化すると、オーバーヒートの発生車の制御不良につながり、重大な事故につながる可能性があります。

そのため、よくある症状や原因を知っておきましょう。

よくある症状 原因
エンジンからの異音

(ガラガラ・キンキン・ヒューン)

エンジン回りの部品の不具合

オルタネーターの不具合

カーエアコンの不具合

足回りからの異音や振動

(コトコト・キーキー)

サスペンションの不具合

ブレーキパッドの不具合

ブレーキの効きが悪い ブレーキパッドの不具合
ハンドルが取られる タイヤとホイールの軸ズレ

車体の歪み

不具合の主な原因は、フレームの修正不足による部品の位置ズレ足回り部品の整備不良取り付けボルトの緩みなどが挙げられます。

車がまっすぐ走らなくなったり、ブレーキが突然効かなくなった場合は、すぐに安全な場所で停車して、無理に運転を続けないでください

また、メーターパネルで警告灯が黄色もしくは赤色に点灯した後にすぐ消灯しない場合は、警告灯の種類と色を記録して、早めに修理業者に連絡しましょう。

警告灯は国際規格で「赤色=危険」「黄色=注意」「緑色=安全」と定められているので、相談する際に車の状態が伝わりやすくなります。

主な警告灯は以下のとおりです。

警告灯が点灯した場合は、注意しましょう。

エアコンの不調や異臭

エアコンの不調や異臭を感じた場合、冷却装置内部の配線不具合が起きている可能性が考えられます。

走行には問題がないからと放置した場合、エンジントラブルや燃費の悪化につながります。

下記のような症状が発生している場合は、注意が必要です。

よくある症状 原因
エアコンの効きが悪い 冷却水漏れ

エアコンガス漏れ

コンプレッサー故障

甘い匂いがする(車内)

車体下に液漏れ

冷却水漏れ

ラジエーター故障

エアコンが作動しない 電気配線接続不良
ファンの音が煩い コンプレッサー故障

マグネットクラッチ故障

エアコンの不調の主な原因は、冷却水やエアコンガスの漏れ電気配線の接続不良などです。

事故の衝撃でラジエーターが損傷したり、電気配線が断線またはゆるんでいる可能性があります。

配管の亀裂によるガス漏れや電気配線のショートは、専門知識がなければ修理ができないため、無理に触らず早めに整備士に見てもらいましょう。

このような快適性の不具合も整備不良が原因となる可能性があることを覚えて置きましょう。

フレーム(骨格)を損傷した場合に生じる不具合3選

ドアが開閉しにくい、車を正面から見たときに左右非対称といった外見におかしな部分がある場合は、フレーム(骨格)やパネルの取り付けに異常がある可能性が高いです。

とくに以下のような症状がある場合は注意が必要です。

  • 左右でサイズや角度が異なるなパーツがある
  • ドアやトランクが閉まらない(鈍い音がなる)
  • 手で押すと動くような感覚がある

事故の衝撃で曲がった骨格を元の形状に戻す場合、フレーム修正機でミリ単位の調整をする必要があります。

そのため、無理に外板部品を取り付けてしまうと、正面から見たときに左右非対称になります。

また、骨格を修正した後に再塗装を行いますが、紫外線対策金属の錆を防ぐ加工が不十分なまま仕上げられていることがあります。

これは、時間が経つと色あせやはがれ、サビの発生につながります。

見た目の違和感に気づいたら、外装だけでなく内部構造の修理精度まで確認してもらうことが重要です。

このように事故車の不具合は多岐にわたりますので、適切な対応を行うために次に紹介する発生原因を正しく理解しましょう。

不具合を放置した場合のリスク

修理後の不具合を放置した場合、走行性能の低下や部品故障につながり、新たな事故につながる恐れがあります。

事故車の修理後に不具合が生じる背景には、さまざまな整備ミス見落としがあります。

表面上はきれいに仕上がっていても、内部では致命的なズレや接続不良など深刻な異常が残っていることも珍しくありません

以下は、よくある原因と、それを放置した場合に起こりうるリスクの一覧です。

不具合の原因 放置した場合のリスク
部品交換時の不備 故障の再発

本来の機能を果さない

フレーム修正の精度不足 直線走行不可

ドアの開閉がしづらい

ブレーキ配管の接続不良 車が止まらない(時間がかかる)
中古・再生部品の品質不良 長持ちせず故障しやすい
配線・センサーの見落とし 警告灯が点灯

車両火災の発生

たとえば、事故で歪んだフレームの修正が不完全だった場合、車体が左右非対称になります。

どちらかに傾いた状態で走行すると、車が直進しない、高速走行時に横風で車体バランスが崩れて横転するなど、走行に深刻な支障をきたす恐れがあります。

また、修理費用を安く抑えるために取り付けた純正以外の部品の品質が悪い場合、再び不具合が出る可能性があります。

そのため、見積もり段階で設備環境や取り付け部品の種類、保証内容をしっかり確認し、整備記録も必ず保管して置きましょう。

なお、不具合の原因が「経年劣化」によるものの可能性もあるので、注意が必要です。

一般的に、修理後から1か月以内に異常が出た場合は、経年劣化ではなく修理の工程に問題があった可能性があります。

異常を感じたら早めに修理工場に連絡して点検を受けましょう。

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実際に不具合が出た場合、どのように修理業者と交渉し、再対応を求めていくべきかを次に見ていきましょう。

不具合が生じた場合の対応手順

修理後に不具合が発生した場合、保証制度の条件次第では早めに連絡しなければ修理費用の面で損をしてしまう可能性があります。

修理から〇ヵ月以内、走行距離〇km以内というように無償修理保証制度の利用条件を定めている修理工場があるからです。

事故車の修理後に不具合が見つかった場合の対応手順は以下のとおりです。

  1. 修理を依頼した業者の保証制度を確認
  2. 修理業者に連絡
  3. 再修理or点検

修理業者に連絡を取る際は、感情的に伝えるのではなく冷静に車の状況を説明し、再点検を受けられるか確認しましょう。

保証制度がない場合や修理業者が再点検を取り合ってくれない場合は、次の章で紹介する法的な対応や公的機関の活用を検討しましょう。

トラブルを円滑に解決するためには、保証内容の確認証拠の整理を行い、交渉の準備を整えることがカギです。

以下では、修理業者との再交渉の進め方と、対応を断られたときの対処法について解説します。

修理業者との交渉を有利に進める方法

修理工場に連絡する際は、修理保証が有効かどうかを確認し、適用条件に沿って交渉を行うことが基本です。

整備保証は多くの場合、期間や走行距離での条件が設定されており、明細書保証書に記載されています。

交渉時には、以下のような証拠や記録を整理しておくと有利になります。

  • 不具合の内容を時系列でメモしておく(いつ・どこで・どうなった)
  • 異音や警告灯の点灯などはスマホで録音・撮影しておく
  • 整備明細や保証書のコピーを手元に置いておく
  • 症状が出る条件(速度、気温、走行距離など)を記録しておく

これらの情報は修理後に不具合が発生しているという決定的な証拠になり、業者側も対応を無視できなくなります。

また、交渉を円滑に進めるためには、修理内容に客観的な問題があることを証明できると説得力が増します。

たとえば、「JAAI(日本自動車査定協会)」「AIS(自動車事故対策機構)」といった第三者機関による車両鑑定を活用する方法があります。

機関名 JAAI AIS
正式名称 日本自動車査定協会 自動車事故対策機構
鑑定内容 車両損傷状況、修理適切性 事故車鑑定、技術的判定
費用相場 5万~10万円 8万~15万円
調査期間 1~2週間 2~3週間

フレーム修復の有無や不具合箇所を明確に報告書で提示してくれるので、保険会社との交渉や法的対応でも「客観的な証拠」として使うことができ、信頼性が非常に高いです。

それでも対応を拒まれた場合には、次に示すような第三者機関や法的措置を検討することが必要です。

工場が対応しないときの相談先と法的対応

修理業者が不具合の対応を明確に拒否した場合、泣き寝入りせずに第三者へ相談することが正しい対処法です。

対応を迫るうえで有効なのが、以下の相談先や制度です。

相談先 提供サービス 問合せ
消費者センター 自動車整備に関する相談 188(局番なし)
国土交通省 契約トラブルの相談・調停 ホットラインステーション
弁護士特約 法的支援・損害賠償請求 各種保険会社の特約
契約不適合責任 損害賠償・契約解除

とくに「認証整備工場」であれば、国の許可を受けて営業しているため、運輸支局への報告により改善が促される可能性があります。

また、民法の「契約不適合責任」を用いることで、明らかな整備ミスや説明不足があった場合には損害賠償や修理代返金を求めることも可能です。

保険に弁護士特約がついている場合は、自己負担なしで弁護士へ相談できるため、トラブルの早期解決に有効です。

専門機関や法的知識を活用することで、不誠実な対応にも正当な手段で対抗できるということを覚えておきましょう。

修理か買い替えか?事故車の判断基準と対応策

事故車の不具合が続くと、「修理して乗り続けていいのか」「いっそ買い替えるべきか」と悩む方は少なくありません。

事故車は、安全性・経済性・将来的な売却価値に大きく影響するため、車両状態から冷静に判断することが重要です。

とくにフレーム損傷や再発する不具合がある場合は、修理よりも買い替えの方がコストを抑えられるケースもあります。

まずは「再修理」か「買い替え」かを決めるために、費用・安全性・信頼性の3つの視点から見てみましょう。

判断要素 再修理を選ぶ場合 買い替えを選ぶ場合
修理費用 車両時価額の50%未満 車両時価額の50%以上
損傷箇所 ボディパネル等の表面的損傷 フレーム・ピラー等の骨格部分損傷
安全性 安全装置に影響なし ブレーキ・ハンドル等重要装置に不具合
年式・走行距離 5年5万キロ程度 10年前後で走行距離も多い

年式が5年を経過している車でフレーム(骨格)を損傷した場合は、買い替えることをおすすめします。

理由は2つあります。

1つ目は、修理しても車の耐久性は元に戻らないからです。

事故で一度変形したフレームは、金属疲労によって強度が落ちている可能性があり、たとえ修正しても完全に事故前の状態に戻すことはできません。

2つ目は、資産価値が下がるからです。

フレームを修理した車は、自動車業界では「修復歴車」として扱われ、売却価格が新車の半分以下に下がります。

その上、乗り続けると故障のリスクが通常の車に比べて高いことから、保険料が高くなる可能性もあります。

一方、安全性に支障がなく、保険で修理費用がカバーされる場合は、再修理の方が経済的といえるでしょう。

事故車の修理費用に関しては、下記の記事で解説しております。

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判断に迷ったときは、年式・走行距離・保険の補償範囲などを考慮しながら、修理と買取の両方で見積もりを取得し、総額で比較することをおすすめします。

さらに、「事故車は売れない」と思い込んでいる方も多いのですが、実際には状態に応じて買取・廃車という選択肢で金銭化が可能です。

とくに事故車に特化した専門業者なら、通常の下取りよりも高値がつくことがあります。

業者 対象車両 査定額の傾向 特徴
一般的な買取業者 損傷がなく、動く車 新車価格の60~80% 再販できる状態の車を高値で買取
事故車買取業者 事故現状車や不動車など 部品価値で算定

再販金額(海外)

世界への販路や自社オークションあり
廃車買取業者 走行不能や低年式 鉄くず価格 廃車手続き無料でどんな車でも買取可能
オークション出品 人気車種、高年式 市場価格に近い 納得の金額で売却可能

買取業者に依頼する際は、複数社に相見積もりを取ることが査定額を高めるポイントです。

また、事故歴を隠さずに整備記録修理明細を提示することで、査定におけるマイナスを抑えやすくなります。

なお、廃車となる場合でも鉄としての価値や再利用できる部品の価値があるため、解体費を差し引いた金額での買取が成立することも多いです。

さらに詳しい判断材料は、以下の関連記事でもご紹介しています。

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まとめ

事故車の修理後に発生する不具合は、整備ミスや隠れた損傷が原因であることが多く、放置すると重大な事故や修理費用の高騰につながる可能性があります。

異音や振動、警告灯の点灯など、いつもと違う症状に気づいたら、早めに点検を受けることが安全・経済的の両面で重要です。

また、再修理と買い替えの判断には、費用・安全性・信頼性の観点から冷静な比較が求められます。

  • 安全性に関わる不具合は早期点検が必要
  • 修理ミスか経年劣化かを判断する
  • 不具合が続く場合は買い替えも選択肢
  • 信頼できる業者や鑑定機関に相談する

「もう乗り続けるのは不安」「修理費が高すぎる」と感じたら、事故車買取の「タウ」にご相談ください。

タウは事故車・故障車・水没車など、通常では値がつかない車でも国内外の独自販路を活かして高価買取が可能な専門業者です。

熟練の査定員が無料で出張実車査定を行い、買取価格を提示させていただきます。

「どうせ売れないだろう」とあきらめる前に、お気軽にお問い合わせください

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。

 

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