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ディーゼル車の自動車税は11年でいくら上がる?重量税の増額も合わせて解説

ディーゼル車は11年目から自動車税が重課されます。

ディーゼル車に乗っていて、「自動車税はいつから、どれくらい上がるんだろう?」と不安に感じていませんか。

とくに年式が古くなってくると、「まだ走れるのに税金や維持費だけが増えていく」という悩みを抱える人は少なくありません。

結論から言うと、ディーゼル車の自動車税は新車登録から11年を超えると増額されます。

この記事では、ディーゼル自動車税について、次のポイントをわかりやすく解説します。

これらを知ることで、「今の車に乗り続けるべきか」「今が売り時なのか」を冷静に判断できるようになります。

将来の税金や維持費で後悔しないために、ディーゼル自動車税の全体像を整理しておきましょう。

岩淵 俊

中古車仕入業に20年以上携わり。これまでに10,000台を超える事故車・故障車の査定を担当。 趣味で古い車を所有し、整備や修理を行うなど、車に対する深い理解と実践的な経験も豊富。 長年の現場経験で培った確かな査定力と幅広い車両知識を活かし、愛車を納得して手放せるよう車に関する正しい情報と実践的なアドバイスをわかりやすく発信。 ...続きを読む

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目次

11年経過したディーゼル車は自動車税が15%上がる

ディーゼル車は、新車登録から11年を経過すると自動車税(種別割)が約15%重課されます。

自動車税(種別割)とは、毎年4月1日時点の車の所有者に課税される税金で、排気量(cc)ごとに税額が決まる仕組みです。

新車登録から一定年数が経過すると、環境負荷が高い車として扱われ、税率が引き上げられます。

ディーゼル車は、ガソリン車よりも2年早く増税が始まる点が大きな特徴です。

ガソリン車は13年経過後から重課されますが、ディーゼル車は11年経過後から対象になります。

この違いを知らずに乗り続けると、想定外に維持費が増える原因になります。

ここでは、11年経過後に自動車税がいくら増えるのか、そしてなぜガソリン車より早く増税されるのかを具体的に解説します。

11年経過後に重課される増税額の目安【早見表付き】

新車登録から11年が経過したディーゼル車は、自動車税(種別割)の基準税額に対して約15%が加算されます。

自動車税は排気量(cc)ごとに税額が決まっているため、排気量が大きいディーゼル車は、ガソリン車に比べて増税額も大きくなります。

具体的にどの程度税額が上がるのか、2019年9月30日以前に新車登録されたディーゼル車(乗用車)を前提に、排気量別の目安を整理します。

総排気量 10年目まで 11年経過以降 重課額
1,000cc超1,500cc以下 34,500円 39,600円 +5,100円
1,500cc超2,000cc以下 39,500円 45,400円 +5,900円
2,000cc超2,500cc以下 45,000円 51,700円 +6,700円
2,500cc超3,000cc以下 51,000円 58,600円 +7,600円
3,000cc超3,500cc以下 58,000円 66,700円 +8,700円
3,500cc超4,000cc以下 66,500円 76,400円 +9,900円
4,000cc超4,500cc以下 76,500円 87,900円 +11,400円
4,500cc超6,000cc以下 88,000円 101,200円 +13,200円
6,000cc超 111,000円 127,600円 +16,600円

※新車登録が10月1日以降のディーゼル車に関しては、自動車税・自動車重量税の見直しにより令和9年度税制改正後に税率が変更になる可能性があります。(経済産業省|令和8年度税制改正大綱

増税額自体は一見すると小さく感じるかもしれませんが、毎年発生する固定費である点が重要です。

例えば、マツダ CX-5のディーゼル仕様車は総排気量が2.2Lあるので、「2,000cc超〜2,500cc以下」に該当します。

10年目までは年間約45,000円ですが、11年経過後は約51,700円程度まで上がります。

つまり、10年目までの自動車重量税に比べて、6,000円前後の増税となります。

この差額が2年、3年と積み重なることで、維持費全体への影響は無視できなくなります。

ガソリン車より早く増税される理由

ディーゼル車がガソリン車より早く増税される理由は、年式が古くなると排出ガスによる環境負荷が大きくなりやすいと考えられているためです。

自動車税の重課制度は、古くなった車を段階的に減らし、より環境性能の高い車への乗り換えを促すことを目的としています。

ディーゼルエンジンは燃費に優れる一方で、構造上ガソリン車よりも窒素酸化物(NOx)や黒煙(PM)といった大気汚染物質を多く排出しやすい特性があります。

ディーゼル車はガソリン車に比べて大気汚染や健康被害に直結するNOxやPMの排出量が多い。

NOxやPMは都市部の大気汚染や健康被害に直結しやすく、走行距離に関係なく「排出されること自体」が問題視されています。

そのため、ディーゼル車は排ガス浄化装置(DPFなど)によって排出量を抑える仕組みになっています。

しかし、車が古くなるにつれて浄化装置の性能が低下したり、劣化や不具合が起こったりすることで、新車時と同じ水準で排出ガスを抑えにくくなる場合があります。

一方で、ガソリン車の排気ガスに最も含まれるのは二酸化炭素です。

二酸化炭素は環境面への影響が中心で、NOxやPMのように都市部の健康被害へ直結しにくいという性質があります。

以上の理由から、ディーゼル車はガソリン車よりも2年早く重課の対象となっています。

ディーゼル車の自動車税が早く上がるのは、環境負荷や健康被害を抑えるための制度設計によるものだと理解しておきましょう。

11年超のディーゼル車を乗り続ける注意点

11年を超えたディーゼル車を乗り続ける場合は、自動車税の増額だけでなく、維持費全体が段階的に上がっていく点に注意が必要です。

ディーゼル車は燃費が良く、トルク性能にも優れるため「まだ十分に走れる」と感じやすいですが、11年以降は税金や車検関連費用の負担は確実に増えていきます。

ここでは、11年超のディーゼル車に乗り続ける場合に注意したいポイントを紹介します。

13年経過後から自動車重量税も重課

自動車重量税は、新車登録から13年・18年を経過すると段階的に重課されます。

この税金は車検時にまとめて2年分支払う仕組みのため、年数が経過すると車検費用が一気に高くなったように感じやすい点が特徴です。

ディーゼル車は、高い圧縮力に耐えるためのエンジン構造と排ガス浄化装置の搭載により、ガソリン車に比べて車両重量が数十kg重くなります。

自動車重量税は車両重量によって課税額が決まるため、同一車種にガソリン仕様がある場合は、課税額を間違えないよう注意が必要です。

ディーゼル車(乗用車)の自動車重量税の具体的な課税額は下記の表をご参照ください。

車両重量 12年目まで 13年経過後 18年経過後
0.5t以下 8,200円 11,400円 12,600円
〜1t 16,400円 22,800円 25,200円
〜1.5t 24,600円 34,200円 37,800円
〜2.0t 32,800円 45,600円 50,400円
〜2.5t 41,000円 57,000円 63,000円
〜3.0t 49,200円 68,400円 75,600円

参照:令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額

自動車重量税は、13年経過後は約39%、18年経過後は約53%の重課が行われます。

例えばマツダ CX-5(車両重量 約1.6t)の場合、12年目までの車検では32,800円ですが、13年経過後は45,600円、18年経過後は50,400円となります。

結果として、最大で17,600円の負担増が発生します。

なお、重量税の重課タイミングは、新車登録から6回目の車検(13年)、8〜9回目の車検(18年)が目安です。

ガソリン車よりも車両重量が重いディーゼル車は、13年経過以降維持費用が一気に膨らむ点には注意が必要です。

お車の維持費用が高く、お手放しをお考えの方は、お気軽にご相談ください。

車検時のメンテナンスコストが増える

11年を超えたディーゼル車は、車検時のメンテナンスコストも増えます。

ディーゼルエンジンは構造上、排ガス中にススが発生しやすく、年式が進むにつれて排ガス関連部品や燃料系部品に負担がかかりやすくなります。

とくに注意したいのが、ディーゼル車に特有の以下の部品です。

部品名 主な役割 交換費用
DPF 排ガスから黒煙を除去 約20万円〜40万円
EGRシステム 排ガスの再利用で燃焼温度を低下 約3万円〜8万円(洗浄)
インジェクター 燃料を霧状に噴射 約5万円〜8万円(1本あたり)
ターボチャージャー 排ガスの再利用でエンジンの出力向上 約20万円〜40万円
尿素SCR関連 NOxを化学反応で低減 約15万円〜30万円

これらの部品は10万km〜20万km前後が交換の目安とされており、11年以降は車検時に高額な修理や交換を勧められるケースも少なくありません

費用を抑える方法としてリビルト品への交換もありますが、それでも新品交換費用の7〜8割程度はかかります。

また、ディーゼル車はススの蓄積を防ぐために定期的な洗浄が必要で、短距離走行が多い場合は、メンテナンス頻度が高くなりやすい点にも注意が必要です。

自動車税や重量税に加えて、これらの修理費が発生すると、維持費全体は一気に膨らみます。

そのため、年式が古いディーゼル車を所有している場合は、「税金+修理費」をセットで考えたうえで、乗り続けるか、手放すかを判断することが重要です。

古いディーゼル車の売却方法

11年を超えたディーゼル車は、税金の重課やメンテナンスコストの増加により、維持費が年々かさみやすくなります。

そのため、維持費用を抑えるために新しい車に乗り換えるのも一つの手です。

ここでは、年式が古いディーゼル車をお得に売却する方法について紹介します。

中古車買取業者で売却

次の車への乗り換えをスムーズに進めたい場合は、中古車買取業者での売却がおすすめです。

買取から次の車の購入まで一括で進められるため、手続きの手間を最小限に抑えられます。

ただし、中古車買取業者は国内で再販できるかどうかを基準に査定するため、年式が10年以上のディーゼル車は査定額が伸びにくい傾向があります。

これは国内市場では税金や維持費用の増加を敬遠する買い手が多いことが理由です。

また、ハイブリッド車やEV車など環境への負担が少ない車への移行も進んでおり、中古ディーゼル車の需要自体も減少傾向にあります。

以上のことから、少しでも高く売却したい場合は、複数業者から相見積もりを取ることが重要です。

業者ごとに再販ルートや査定基準が異なるため、1社だけで決めてしまうと相場より安く手放してしまう可能性があります。

廃車買取業者で売却

年式が古いディーゼル車は、廃車買取業者での売却がおすすめです。

廃車買取業者は、国内での再販を前提とせず、海外輸出や解体後の部品再利用価値を含めて査定を行います。

そのため、国内の中古車市場では評価されにくい車でも、買取額が付く可能性があります。

とくに日本のディーゼル車は耐久性が高く、アフリカや中東などの地域で根強い需要があります。

年式や走行距離だけで価値が下がりやすい国内市場とは、評価軸が大きく異なる点が特徴です。

廃車買取に興味を持たれた方は、手続きや費用について取り上げた下記の記事を合わせてご確認ください。

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また、廃車手続きを行うことで、税金や保険料の還付を受けられる場合があります。

具体的には、以下の未経過分が還付される可能性があります。

  • 自動車税(種別割)
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険

還付金は数万円単位になることもあり、次の車の購入費用や諸費用に充てることが可能です。

この点は、「車に値段が付くかどうか」だけで判断しがちな中古車買取との大きな違いといえます。

いくら還付金を受け取れるかは、簡単20秒でわかる還付金シュミレーターをお試しください。

11年を超えたディーゼル車は、自動車税・重量税の重課に加え、メンテナンス費用も増えやすい状態です。

税金の負担を抑えたい方や、高額な修理費用をかけて乗り続けるか迷っている場合は、今の車を廃車にして新しい車へ乗り換えるという判断も一つの手です。

事故車買取のタウでは、レッカー代や廃車手続きなどすべて無料でご対応いたします。

「維持費が重くなってきた」「修理するか手放すか迷っている」という方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

ディーゼル車は燃費性能や耐久性に優れる一方で、税制面では不利になりやすい特徴があります。

とくに新車登録から11年経過後からは、自動車税や自動車税重量税の負担が一気に増えます

また、年式が古いディーゼル車は、国内の中古車市場では評価されにくい傾向があります。

そのため、ディーゼル車を今後も保有し続けるかどうかは、「今いくらで売れるか」だけで判断するのではなく、今後いくら維持費用がかかるかも考慮しましょう。

事故車買取のタウでは、年式が古いディーゼル車でも、レッカー代・廃車手続き費用すべて無料で対応しています。

「維持費が重くなってきた」「修理するか手放すか迷っている」という方は、お気軽にご相談ください。

岩淵 俊

中古車仕入業に20年以上携わり。これまでに10,000台を超える事故車・故障車の査定を担当。 趣味で古い車を所有し、整備や修理を行うなど、車に対する深い理解と実践的な経験も豊富。 長年の現場経験で培った確かな査定力と幅広い車両知識を活かし、愛車を納得して手放せるよう車に関する正しい情報と実践的なアドバイスをわかりやすく発信。

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