ハイブリッド車に乗っていると、「バッテリー交換っていつ必要なの?」「費用はいくらかかるの?」といった不安を感じる方は少なくありません。
特に駆動用バッテリーは高額になることが多く、その費用は大きな懸念材料です。
そこで本記事では、ハイブリッド車のバッテリー交換について、以下のポイントを分かりやすく解説いたします。
これらを理解すれば、バッテリー交換のタイミングを見誤らず、無駄な出費を抑えられます。
なお、ハイブリッド車ではない普通のバッテリーが上がってしまったという方は、下記の記事をご覧ください。


事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。 ...続きを読む
ハイブリッド車のバッテリー交換寿命と費用相場
ハイブリッド車には大きく分けて下記の2種類のバッテリーが搭載されています。
1つ目は「補機バッテリー」です。
エンジン始動やカーナビ、ライトなどの電装品に電力を供給する12Vの小型バッテリーです。
ガソリン車のバッテリーと似ていますが、ガス排出機能付きの専用設計になっています。
2つ目は「駆動用バッテリー」です。
モーター走行を支える心臓部で、低燃費や高出力を実現する大容量・高電圧のバッテリーです。
どちらのバッテリーも消耗品であり、寿命を迎えたら交換が必要になります。
駆動用バッテリーと補機バッテリーでは寿命の目安や交換費用が大きく異なるため、区別して理解しておくことが大切です。
この章では、まず補機バッテリー、次に駆動用バッテリーの順で、寿命の目安や交換費用について詳しく解説します。
補機バッテリーの交換寿命と費用相場
補機バッテリーは3〜5年程度が交換の目安で、ガソリン車同様定期交換が前提になります。
以下のような症状が出ると補機バッテリーの寿命が近づいていることが多いです。
- エンジンがかかりにくい
- スマートキーが反応しにくい
- ヘッドライトが暗くなる
こうした症状を放置すると、突然のバッテリー上がりにつながり、外出先で車が動かなくなるリスクが高まります。
そのため、車検や定期点検のタイミングで交換するのが効率的です。
交換費用は使用するバッテリーのメーカーにもよりますが、部品代と工賃合わせて2万〜4万円程度が相場です。
バッテリータイプ | 価格目安 | 特徴 |
メーカー純正バッテリー | 30,000円~(工賃別) | 安全性が高く保証付き |
---|---|---|
適合品(社外製の互換バッテリー) | 15,000円~(工賃別) | 純正よりも安価だがリスクあり |
※工賃は別途5,000円前後かかります。
ハイブリッド車の補機バッテリーは、ガソリン車用とは異なりガス排出機能付きの専用品が必要です。
補機バッテリーはトランクルームや後部座席下など、人が乗るスペースに近い位置に設置されています。
バッテリーの内部で充放電が繰り返されると、水素ガスや酸素ガスが発生します。
これらが車内に溜まると、爆発の危険性や乗員の健康被害(頭痛・めまいなど)につながる恐れがあります。
特に水素ガスは非常に可燃性が高いため、密閉された車内で濃度が高まると小さな火花でも引火するリスクがあります。
このリスクを防ぐために、ハイブリッド専用の補機バッテリーには、ガスを車外に逃がす排出機能が必ず備わっています。
この特殊構造によって部品自体の価格も上がり、結果として交換費用が高くなる傾向にあります。
補機バッテリーは駆動用に比べれば交換しやすいものの、車の起動や電子制御システムに直結する重要部品です。
価格だけで選ばず、自分の車に適合するかなどを確認したうえで選択をすることが大切です。
続いては、駆動用バッテリーの交換寿命と費用について解説いたします。
駆動用バッテリーの交換寿命と費用相場
駆動用バッテリーの寿命は5〜10年程度が目安とされます。
ただし、走行距離や環境によって差が大きく、10万kmを超えると劣化が進むケースも少なくありません。
交換の目安となる代表的なサインは以下の通りです。
- 燃費が急に悪化する
- 加速が鈍くなる
- ハイブリッドシステム警告灯が点灯する
こうしたサインが出た場合は自己判断せず、必ず点検を受けることが重要です。
駆動用バッテリーの交換費用は非常に高額で、新品の場合は10万〜60万円前後が一般的です。
なお、車種や搭載されている電池の種類によって大きく変動し、高性能な車種では100万円に近づくケースもあります。
車種ごとの価格の目安は以下のとおりです。
車種例 | バッテリー種類 | 交換費用目安 |
プリウス | ニッケル水素 | 約10万~20万円程度 |
---|---|---|
アコードHV | リチウムイオン | 約20万~40万円程度 |
レクサスRX450h | 大容量リチウムイオン | 50万円以上 |
駆動用バッテリーは後部座席下や床下に設置されており、交換時にはリヤシートを外すなど手間のかかる作業が必須です。
さらに100Vを超える高電圧を扱うため特定の整備士しか作業ができず、部品そのものの価格と工賃の高さが重なって、高額な修理費用がかかります。
また、駆動用バッテリーの交換時期(5〜10年)は、足回りやエンジン回り、カーエアコンなどのほかの主要部品も劣化しやすい時期です。
仮に駆動用バッテリーを交換しても、別の部品が故障すれば修理コストがかさみ、結果的に維持費が高くつく可能性があります。
さらに日本の中古車市場では10年を超えた車は買い手が減少し、査定額がつきにくくなる傾向があります。
例えば、駆動用バッテリーの寿命が近い時期は、同時にサスペンションやブレーキなどの高額修理が必要になることもあります。
この点を踏まえると、駆動用バッテリーの交換費用が車の価値に見合わない場合、売却を選ぶ方が経済的に合理的です。
なお、駆動用バッテリーの交換はディーラーやハイブリッド車専用の整備工場で依頼可能です。
駆動用バッテリーは走行性能を大きく左右する重要部品であるため、安全性と信頼性を優先して整備しましょう。
次の章では、こうした交換を依頼できる「ハイブリッド車のバッテリー交換ができる業者の選び方」について具体的に解説していきます。
ハイブリッド車のバッテリー交換の依頼先
ハイブリッド車のバッテリー交換は、依頼先によって費用や対応の質が大きく異なるため、安易に決めるのは危険です。
ハイブリッド車のバッテリー交換できる業者は以下のとおりです。
駆動用バッテリーと補機バッテリーでは必要な技術や設備も変わるため、自分の車種や使用状況にあった依頼先を選ぶことが大切です。
この章では、各業者の特徴と自力で交換する場合の危険性について解説し、どの選択肢が最適かを判断できるよう整理していきます。
ディーラーで交換する場合
ディーラーでの交換は、安心と信頼を優先したい人に最も適した選択肢です。
ディーラーにハイブリッド車のバッテリー交換を依頼する場合のメリットデメリットは以下のとおりです。
▼メリット
- 安心安全のメーカー純正部品を使用
- 知識を有した専門の整備士による取り付け作業
- メーカー保証の適用範囲内なら、無償交換可能(駆動用のみ)
▼デメリット
- リビルト品や社外品などの取り付け不可
- 店舗や時期によっては予約が取りづらい可能性あり
ディーラーで交換するかどうかは、以下2つの判断軸で考えるとよいでしょう。
- 部品の性能や安心の保証制度を取るか
- 交換費用を抑える方を取るか
続いては、カー用品店や整備工場に依頼する場合のメリットとデメリットをご紹介します。
カー用品店・整備工場で交換する場合
カー用品店や整備工場に依頼する最大の魅力は、費用を抑えやすい点です。
補機バッテリーはガソリン車のバッテリーと構造が似ているため、多くの店舗で対応可能であり、部品価格や工賃もディーラーに比べて安価です。
そのため、コストを重視する方にとって選びやすい方法といえるでしょう。
カー用品店・整備工場にハイブリッド車のバッテリー交換を依頼する場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。
▼メリット
- ディーラーに比べて修理費用が安い
- 取り扱いバッテリーの種類が豊富
- 多様な車種に対応可能
▼デメリット
- ディーラー保証が受けられない
- 店舗により整備士の質や設備環境が異なる
- 駆動用バッテリーの交換可能な店舗が限定される
お近くの店舗や整備工場に依頼する際は、「ハイブリッド車のバッテリー交換の実績が豊富にあるか」や「修理後の品質に対する評判はどうか」を必ず確認してください。
特別教育(低圧電気取扱)を受けていない整備士が作業すると、安全面のリスクだけでなく車両保証が無効になる可能性もあるため注意が必要です。
続いてはハイブリッド車のバッテリーを自力で交換する場合のリスクについて解説します。
DIY交換は費用をさらに抑えたいと考える方にとって気になる部分ですが、誤った判断をしないように確認しておきましょう。
DIY交換の可否と注意点
まず前提として、駆動用バッテリーの交換は高電圧の作業のため、自力での交換は不可能です。
補機バッテリーであれば自力で交換可能ですが、作業手順を誤れば電子制御システムの不具合や感電事故につながります。
さらに、ハイブリッド車専用の補機バッテリーにはガス排出機能など特別な構造があり、ガソリン車用と間違えると重大な故障を引き起こす恐れがあります。
自力で交換すれば工賃を節約できるように思えますが、リスクが大きすぎて現実的ではありません。
安全性を最優先に考え、無理せず専門業者に依頼することが賢明です。
次の章では、ハイブリッド車のバッテリー交換を安く済ませる方法をご紹介いたします。
ハイブリッド車のバッテリー交換を安く済ませる方法
交換の機会はそう多くないバッテリーですが、いざ交換するとなった場合はできる限り出費を抑えて交換したい方がほとんどでしょう。
高額なバッテリー交換でも工夫次第で費用を抑えることができます。
特に駆動用は数十万円かかるため、選択肢を比較して検討することが大切です。
交換費用を安く済ませるために気をつけたいことは、主に以下の3点です。
それぞれについて、順に解説していきます。
ディーラーの保証期間と条件
多くのメーカーでは、駆動用バッテリーの交換のみ新車登録から5年間または10万kmまでであれば、無償で交換・修理をしてくれます。
ディーラーごとの具体的な条件は以下のとおりです。
ディーラー | 新車の保証期間 | 中古車の保証期間 |
トヨタ | 新車登録から5年または10万kmまで | 新車登録から10年以内(20万kmまで)※中古車ハイブリッド保証 |
---|---|---|
ホンダ | 新車登録から5年以内(10万kmまで) | 新車登録から10年以内(走行距離無制限)※延長保証加入 |
日産 | 新車登録から5年以内(10万kmまで) | 購入から1年間(走行距離無制限)※ワイド保証 |
駆動用バッテリーは寿命が5〜8年と長いため、保証期間内に交換が必要になるケースは少ないものの、万一不具合が発生しても無償で交換できるのは大きな安心材料です。
また、ディーラー認定の中古車の場合は、各社で条件は異なるものの新車登録から10年以内であれば、無償で修理してもらえるケースがあります。
一方で、一般的な中古車販売店ではバッテリーが保証対象外になる場合も多いため、契約前に必ず確認しておきましょう。
リビルト品や再生品を使用
バッテリー交換の費用を抑える方法として、リビルト品やメーカーリサイクル品を選ぶ手段があります。
新品より安く済みますが、注意点を理解したうえで選ばなければリスクが伴います。
リビルト品や再生品を使用する場合の注意点は以下のとおりです。
- 信頼できる工場やショップを選ばないと、粗悪品が混じる可能性がある
- メーカー純正に比べて保証が短い、または付かないことが多い
- ディーラーでは純正品しか扱わないため、リビルト品を選ぶには整備工場や修理工場に依頼する必要がある
リビルト品とは、使用済みのバッテリーを分解し、劣化した部品を交換・調整して再利用する製品です。
専用機器で性能を回復させているため、新品に近い品質まで復元されています。
特にメーカーリサイクル品であれば、メーカーの基準に基づいて再生されているため、品質や安全性の信頼度は高いといえます。
ただし、すべての製品が高品質とは限りません。
信頼性の低いショップや工場で作られた再生品には、性能が十分に回復していなかったり、寿命が短かったりするものも含まれる可能性があります。
また、純正品と異なり保証が短い、または保証が付かないケースも多いため、購入後の安心感は劣る点も考慮が必要です。
リビルト品や再生品を選ぶ際は、安さだけに惹かれて選ぶのではなく、リスクや保証の有無を必ず確認してから導入するようにしましょう。
車検や点検のタイミングで交換
補機バッテリーは3~5年で寿命を迎える消耗品であり、突然のトラブルを防ぐためにも定期的な交換が必要です。
交換のタイミングを誤ると、スマートキーが反応しない、エンジンが始動しないといった不具合につながる可能性があります。
そのため、車検や法定点検のタイミングに合わせて交換するのが効率的で安心です。
この方法を選ぶメリットは、工賃の節約にあります。
通常、バッテリー交換のみを依頼すると追加で工賃がかかりますが、点検時に同時作業として行えば安く済ませられます。
さらに、車両全体の状態を確認してもらえるので、バッテリー以外の異常を早期に発見できる利点もあります。
計画的に車検や点検と同じタイミングで交換しておけば、余計な出費や急なバッテリー上がりを避けられます。
ただし、車検費用が高額になったり、他の修理箇所も重なったりする場合は要注意です。
そのようなケースでは、今後の維持費を考えると交換よりも売却の方が合理的な選択になる場合があります。
特に年式が古い車や事故歴がある車は、通常の下取りでは低い査定額になりがちです。
しかし、事故車専門の買取サービスなら思わぬ高値がつくこともあります。
ハイブリッド車のバッテリー交換を怠った場合のリスク
ハイブリッド車のバッテリーは車の心臓部であり、交換を先延ばしにすると走行性能や安全性に悪影響を及ぼします。
劣化したバッテリーを使用し続けた場合のリスクは以下のとおりです。
- 車検に通らない
- 走行不能になる
- 燃費が悪化する
- 中古車としての価値が下がる
バッテリーが劣化すると、ハイブリッドシステムそのものが起動できなくなり、エンジンがかからず車が動かなくなる恐れがあります。
なお、ハイブリッドシステムに異常がある場合は、ハイブリッドシステム警告灯が点灯します。
警告灯が表示されている状態で車検を受けると重大な不具合と判断され、不合格となります。
さらにこの状態で走行する場合、モーター走行ではなくガソリンに依存した走行に切り替わります。
モーターは、発進や低速走行時にエンジンを使わずにバッテリーに蓄えた電気を使ってタイヤを回します。
つまり、バッテリーが劣化するとバッテリーに蓄えられる電気の最大量が減り、電気を使用すべきところでたりなくなるので、停車・発進を繰り返す街乗りや坂道走行ではガソリン依存が増して燃費が悪化します。
また、中古車査定においてハイブリッド車はバッテリー状態が重要視されるため、バッテリーが劣化している場合は、査定額が数十万円単位で下がることもあります。
こうした不利益を未然に防ぐには、定期的な点検と計画的な交換を行うことが大切です。
次の章では、交換頻度を減らすために実践できる「バッテリーを長持ちさせる方法」をご紹介します。
ハイブリッド車バッテリーを長持ちさせる方法
ハイブリッド車のバッテリーは、以下のような工夫で寿命を大きく延ばすことができます。
高額な交換費用を少しでも先延ばしにするために、普段から意識しておきたいポイントを紹介します。
定期的に走行して自然放電を防ぐ
車を動かしていない時でも、バッテリーは少しずつ電気を失っていきます。
これを「自然放電」といい、放置が続くとバッテリーが弱り、寿命が短くなる原因になります。
特に長期間車に乗らない場合や、夏場など高温環境に置かれる場合は劣化が早まるので注意が必要です。
自然放電を防ぐには、定期的にエンジンをかけて走行することが効果的です。
というのも、車のバッテリーはエンジンが動くことで「オルタネーター」と呼ばれる発電機から電力を受けて充電される仕組みになっています。
オルタネーターはエンジンの回転数に比例して発電量が増えるため、アイドリング状態ではほとんど充電されません。
エアコンやライトなどを使えば、発電量よりも消費電力が大きくなり、むしろ放電してしまうこともあります。
このような自然放電のリスクを軽減するため、次のような対策が有効です。
短距離走行ばかりだと、エンジン始動時に消費した電力を補いきれず、バッテリー残量が徐々に減ってしまいます。
普段の街乗りで短い距離しか走らない方は、30分以上または15km以上の走行を意識しましょう。
これは、発電効率が高まる時速50〜60km前後で、20〜30分以上走行すると充電サイクルを維持できるためです。
また、長期間車を使わないときでも、月に一度は走行して電気を循環させてあげると安心です。
こうした小さな工夫が、結果的に寿命を延ばし、高額なバッテリー交換を先延ばしにすることにつながります。
高温環境を避けて保管
バッテリーは熱に極端に弱い部品であり、真夏の炎天下に駐車するだけでも劣化が一気に進みます。
実際、40℃を超える環境でエンジンをかけずに長期間放置すると寿命が縮まりはじめ、60℃以上の環境では寿命が本来の60〜70%にまで縮むケースがあるとされています。
「車内が60℃を超えるなんて大げさでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、実際の調査(JAFユーザーテスト)では、炎天下に停めた車内の平均温度は約50℃に達し、ダッシュボード付近では70℃前後にまで上昇するケースが確認されています。
つまり、夏場の車内環境は研究データの条件にかなり近く、現実的に起こり得るリスクだと言えます。
とくに夏場は停車中にエアコンを長時間使用すると、バッテリーと周辺機器に熱がこもりやすく、劣化を加速させる原因になります。
そのため以下のような対策を日常的に意識しましょう。
- 日中の駐車時は木陰や屋根付き駐車場を選び、直射日光を避ける
- 炎天下での駐車が1時間以上続く場合はフロントガラスにサンシェードをたてる
- 炎天下や車庫など熱がこもりやすい状況の場合は、窓を3センチほど開ける
なお、窓を開ける場合は、防犯上のリスクがない場所や時間帯で行うようにしましょう。
これらの工夫は特別な知識や技術がなくても今日からできる方法です。
高温環境を避けるだけでバッテリー寿命は数年単位で延びる可能性があり、高額な交換費用を抑えるための最も効果的な習慣となります。
冷却ファンや電装品を点検
駆動用バッテリーには専用の冷却ファンが搭載されていますが、埃やゴミが溜まると冷却効率が落ち、内部温度が上昇して寿命を縮めてしまいます。
とくに以下のような利用環境では汚れが溜まりやすいため注意が必要です。
- ペットを同乗させる車
- 砂ぼこりや花粉の多い地域での利用
- エアコンを長時間使用する走行環境
一般的な使用環境であれば車検のタイミングに合わせて2年に1回の点検・清掃で十分です。
一方で上記のような条件に当てはまる場合は、1年に1回を目安に点検を受けると安心です。
また、点検のタイミングに関しては、トヨタやホンダの整備マニュアルでも「定期点検時にチェックすること」が推奨されています。
こうしたメーカー推奨の習慣を守ることで、冷却機能の低下を未然に防ぎ、バッテリーの寿命を大きく延ばすことにつながります。
まとめ
ハイブリッド車のバッテリー交換は、費用・寿命・依頼先・メンテナンス方法など様々な視点から考える必要があります。
特に「駆動用バッテリー」と呼ばれるメインのバッテリーは、車を動かす心臓部であり高額なため、寿命や保証制度を正しく理解して計画的に対応することが欠かせません。
交換に関する重要なポイントは以下のとおりです。
- 補機用バッテリーは3~5年が交換目安で費用は2〜4万円程度
- 駆動用バッテリーは5~8年が交換目安で費用は20万〜60万円程度
- 駆動用バッテリーを交換する場合は必ず専門業者へ依頼
この記事を最後まで読むことで、バッテリー交換にかかる現実的な費用感、寿命の目安、さらに寿命を延ばすための日常的な工夫までを一通り理解できます。
また、バッテリー交換だけでなく、車全体の整備にも高額な費用がかかることがあります。
そうした場合、修理を続けるよりも「売却」を選んだ方がお得なケースも少なくありません。
特に事故歴がある車や年式の古い車は、通常の下取りでは安く見積もられることが多いです。
しかし、事故車や廃車の買取が可能な業者であれば、海外需要を背景に高値がつくことがあります。
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