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事故車の修理はどこに依頼するべき?信頼できる修理工場を選ぶコツ3選

事故車の修理で修理工場を選ぶ場合は、慎重に検討しましょう。

「事故車の修理は、ただ直せばいい」という訳ではありません。

何故なら、事故の衝撃で外装だけでなく、目に見えない部分も損傷している可能性があるからです。

もし修理の品質が不十分であれば、修理後に再び故障したり、保険が適用されなかったりする可能性があり、注意が必要です。

本記事では、修理工場とディーラーに依頼する場合の違いを比較しながら、修理工場選びで確認すべき5つの重要ポイントを詳しく解説します。

事故車の修理費用は百万円近くに及ぶケースも少なくありません。

後悔しないためにも、修理先の種類と特徴を正しく理解し、自分に合った工場を見極めましょう。

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。 ...続きを読む

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目次

事故車の修理はどこに依頼できる?

事故車の修理を依頼できる業者は、主に修理工場とディーラーです。

依頼先によって修理費用や使用部品、サービス対応などが大きく変わるので、業者選びの際はあなたが何を重視するかで判断しましょう。

例えば、修理費用を抑えたい場合は修理工場、修理後の品質や保証を重視する場合はディーラーという風です。

修理工場とディーラーの違いは以下の通りです。

項目 修理工場 ディーラー
修理費用 比較的安価 高額になりやすい
使用部品の傾向 純正部品・社外部品・リビルト部品など 純正部品(OEM)中心
技術・専門性 工場で異なる 特定のメーカーに特化
対応車種の範囲 幅広い車種に対応 特定メーカーに限定
修理期間の傾向 時期や工場で異なる 長期間になる場合あり
修理後の保証 工場で異なる メーカー保証が充実
サービスの柔軟性 急な修理も対応可能 予約が必要な場合が多い

この表から分かる通り、修理工場とディーラーの大きな違いは、部品選択と修理品質です。

修理工場はディーラーと異なり、純正部品だけでなく社外品やリビルト部品も選択できるため、予算に応じた修理が可能になります。

一般的なディーラ-での修理費用は、修理工場の1.5〜2倍程度になります。

そのため、なるべく自己負担額を減らしたい場合は、修理工場を選択しましょう。

ただし、修理工場の技術力や設備環境には差があるため、国家資格を持たない整備士や設備が不十分な工場に依頼すると、品質面で不安が残ります。

そのため、事故車を修理に出す工場を選ぶときは、必ず整備士の資格や設備、保証内容などを確認しましょう。

なお、メーカー保証期間内の車両であれば、ディーラーに依頼したほうが以下の点で安心です。

  • 保証対象として正しく修理が受けられる
  • 純正部品を使用した適切な修理がされる

ディーラー修理の詳細は、以下の記事も参考にしてください。

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交換部品や整備後の車の品質は、車の安全性や将来的なトラブルに直結するため、信頼できる修理先を選ぶ際の判断基準もあわせて確認しておきましょう。

修理工場を選ぶときに確認すべき3つの重要ポイント

事故車の修理を安心して任せるためには、価格だけでなく工場の信頼性を見極めることが大切です

信頼できる修理工場の選択ポイントは以下の3つです。

修理の質が車の安全性や将来の維持費に直結するので、修理後に後悔しないように修理工場選びは念入りに情報収集しましょう。

国家資格を持つ整備士の在籍を確認しよう

1つ目のポイントは、国家資格を持つ整備士が在籍しているかです。

事故車は、車体の骨格が歪んだりへこんだりしていることが多く、これをミリ単位で正確に調整しなければ、走行性能や安全性に悪影響を及ぼします。

この骨格調整には板金塗装(分解する場合を除く)が伴いますが、板金塗装の作業自体には国家資格が必要ないため、工場ごとの技術レベルに差が出やすいのが実情です。

そのため、車の構造や修理技術について専門的な知識と技能をもつ「二級自動車整備士」が常駐している工場を選ぶことをおすすめします。

また、事故車特有の複雑な損傷も適切に診断・修理できる「自動車車体整備士」がいる工場であれば、専門性が高く安心して任せることができます。

資格 業務内容
一級自動車整備士 分解整備作業全般

電気や水素等の最新技術搭載車の整備点検

二級自動車整備士 分解整備作業全般(シャシ・ガソリン・ジーゼルの保有資格で作業限定)
三級自動車整備士 タイヤやオイルの交換など簡単な整備
自動車車体整備士 自動車の骨格やボディ部分の整備・点検・修理
自動車電気装置整備士 自動車の電気装置の整備・点検・修理
自動車タイヤ整備士 自動車のタイヤの整備・点検・修理

お住まいの地域で、こうした資格保有者のいる工場がないか探してみましょう。

合わせて工場を調べる際は、修理実績が充実しているかも確認すると、より修理品質を把握できます。

工場ごとの修理保証制度を確認しよう

2つ目のポイントは、修理後の保証・アフターサービスが充実しているかどうかです。

内部パーツの損傷は、走行の振動でさらに悪化するため、修理後1ヵ月以内に異音や走行性能の低下などの不具合が発生するケースがあります。

そのため、どの部分がどの程度の期間保証されるのか、保証の対象外となるケースはあるのかなど、詳細を事前に確認しておくことが重要です。

一般的には修理箇所について6ヶ月から1年程度の保証期間を設定している工場が多く、この期間内に不具合が生じた場合は無償で再修理を行ってくれます。

また、修理後の定期点検サービスや、メンテナンスに関する相談対応なども含めて、総合的なアフターサービスの充実度を評価しましょう。

さらに、万が一トラブルが発生した際の連絡体制や対応方針についても確認しておくと安心です。

修理費用の透明性を重視しよう

3つ目のポイントは、見積もりの内訳と説明が丁寧かどうかです。

事故車は損傷が広範囲にわたっている場合が多く、作業内容が複雑になりがちです。

そのため、総額だけを提示するのではなく、どの部品をどのように修理・交換するのか、工賃はどの程度かかるのかを明確に示してくれる工場を選びましょう。

見積もり説明の際は、修理方法について複数の選択肢がある場合、それぞれのメリット・デメリットや費用の違いについても丁寧に説明してくれるかどうかが重要なポイントです。

また、追加費用の発生有無修理期間の見通し代車の手配についても、見積もり段階で明確にしてくれる工場は、顧客目線でのサービスを心がけている証拠といえるでしょう。

なお、複数の修理工場の見積書を比較する場合は、修理価格だけで選ばず、「ここなら安心して任せられる」と感じられるかどうかを基準に選びましょう。

任意保険に加入されている方は、次に紹介する「保険会社の提携修理工場」から探すと一定水準の技術力と設備が保証されているのでおすすめです。

保険会社の「提携修理工場」とは?

提携修理工場とは、自動車保険会社や自動車メーカーなどが提携している修理工場の総称です。

一定水準の専門技術充実した設備を有している工場が認定されます。

保険契約者が保険会社経由で提携修理工場に修理を依頼した場合、割引サービスや無料代車提供などのサービスを受けることができます。

提携修理工場の制度を利用する場合と利用しない場合の基本的な流れは以下の通りです。

提携修理工場を利用する倍の手順

初めて事故車を修理に出す場合や、面倒な手続きを減らしたい方は、提携修理工場の利用がおすすめです。

下記は代表的な保険会社の提携修理工場検索サイト一覧です。

保険会社名 提携修理工場検索ページURL 条件検索
AIG損害保険 AIG提携修理工場 なし
SBI損保 SBI損保安心工場 あり
あいおいニッセイ同和損害保険 まごころ工場 なし
イーデザイン損保 セレクトガレージ(提携修理工場)紹介サービス なし
ソニー損保 スマイル工房検索 あり
損保ジャパン おとなの自動車保険提携修理工場 なし
東京海上日動 リペアネット 一部あり
チューリッヒ保険 指定修理工場 なし
三井ダイレクト損保 提携修理工場eMAP 一部あり

事故車の修理は高額な費用や修理後の不具合に悩まされるケースが多々あるので、信頼できる業者に依頼することは非常に大切です。

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ただし、ユーザーの細かい要望に応えてくれるとは限らないので、以下の場合はご自身で修理工場を選定する方がよいでしょう。

  • 修理内容や交換部品にこだわりがある
  • 電気自動車や水素自動車など最新技術搭載車
  • 外国の車や年式が古い車

次は、より確実に信頼できる工場を見つけるために、実際に行うべき行動を3つ紹介します。

信頼できる修理工場を見つけるためにやるべき3つの行動

信頼できる修理工場を選ぶには、費用や利便性だけでなく、修理の質や対応力を見極めることが大切です。

そこで実践しておきたいのが、次の3つの行動です。

具体的な確認方法としては、保険会社の提携店舗から修理工場のホームページにアクセスしたり、SNSで修理工場名を検索します。

また、整備士の技術力や修理品質を見比べたい方は、修理工場のホームページに掲載されている修理実績(ビフォーアフター画像)を閲覧すると良いでしょう。

口コミ・レビューから信頼性を読み取る方法

口コミやレビューは、実際に修理を依頼した人の体験が反映されており、工場の対応や技術力を判断する参考になります。

ただし、レビューにはサクラや不自然な高評価が含まれることもあります。

そのため、評価の星の数だけを見るのではなく、内容の具体性に注目しましょう。

次のような観点でレビューを見ると、信頼性の高い工場を見分けやすくなります。

  • 接客対応が丁寧だったか
  • 見積もりや修理内容の説明がわかりやすかったか
  • 修理後の状態や再発の有無
  • トラブル発生時の対応力
  • 口コミの内容が具体的で偏りがないか

例えば、「接客対応が丁寧で、修理内容をわかりやすく説明してくれた」というような具体的な体験談が多い工場は、ユーザー目線の姿勢が感じられます。

逆に、「とても良かった」「おすすめです」といった抽象的な内容だけの口コミは参考程度に留めておきましょう。

なお、口コミを調査する際は複数のサイトやプラットフォームで確認し、偏った意見を参考にしないよう気を付けましょう。

見積もりを比較する際に注目すべきポイント

複数の修理工場で見積もりを取得する「相見積もり」は、費用や作業内容を比較するうえで非常に有効です。

費用の安さだけでなく、説明のわかりやすさや部品の品質まで確認しましょう。

安い工場が必ずしも悪いとは限りませんが、極端に安い場合は部品の品質や作業の丁寧さを削っている可能性があるため注意が必要です。

見積もりを比較する際にチェックすべき項目は次のとおりです。

  • 部品の種類(純正・社外・リビルトなど)の明記
  • 作業工程とその費用内訳が明確か
  • 修理箇所と交換対象が妥当か
  • 担当者からの説明のわかりやすさ
  • 不明点への対応姿勢

見積書に不明点があればその場で質問し、納得できるまで説明を受けましょう。

認証制度をチェックして工場の信頼性を判断する

修理工場の信頼性を見極めるには、国やメーカーが認可する認証制度を保持しているか確認するのが効果的です。

特に最近の車両は電子制御技術が進んでおり、ADAS(先進運転支援システム)電気自動車(EV)を修理する場合は、専門の設備や知識が求められます。

確認しておきたい主な認証・資格は以下の通りです。

認証・資格名 認可団体 特徴
指定工場・認証工場 国土交通省 一般整備・車検に対応可能
特定整備認証 地方運輸局 電子制御・ADAS対応整備が可能
TUV認証 技術検査協会TUV(テュフ) 高い技術力と最新の設備環境を保持
メーカー認定資格 各自動車メーカー 特定のメーカー車に特化した技術や知識を所持

工場のホームページや現地で確認できる場合は、これらの認証表示を必ずチェックしましょう。

公式な認定があれば、修理品質の担保につながりやすく、万が一のトラブル時にも安心です。

ADAS搭載車・EVの修理に対応できる工場の見分け方

最新技術を搭載した車を安全に修理するには、専門の知識や充実した設備をもつ修理工場を必ず選びましょう。

なぜなら、これらの車は従来のガソリン車とは構造も整備内容も異なり、誤った修理が不慮の事故や車両火災に直結するからです。

例えば、ADAS搭載車には車線維持や自動ブレーキなどの運転支援機能を制御するためのカメラやセンサーが多く組み込まれています。

事故の衝撃や部品の交換時にカメラやセンサーがミリ単位でもズレると、運転支援機能が正常に作動せず逆に事故を招くリスクがあります。

またEV車の場合は、高電圧バッテリーや電子制御部品の取り扱いを間違えると、感電や車両火災など重大事故につながります。

このような背景から、ADAS・EVに対応した整備環境があるかどうかは、以下のポイントで見分けることができます。

確認項目 内容 チェックの仕方
特定整備認証の有無 ADAS整備対応の国認可 店舗表示やホームページ
ADAS再キャリブレーション対応 センサーやカメラの校正機器の有無 設備紹介・作業事例
メーカー認定工場かどうか 特定メーカー車両への技術と知識 メーカー公式情報
EV対応設備の有無 高電圧設備・絶縁処理の有無 設備と整備士の資格情報

特定整備認証」や「メーカー認定」の表記の有無が工場選びの決め手になります。

また、ホームページで対応車種や整備実績を確認できる工場は、最新技術に対しても積極的に取り組んでいると判断できます。

特にADASの再キャリブレーションを必要とする修理(バンパー交換やガラス交換など)では、専用機器と知識が不可欠です。

車の安全性や資産価値を長く守るためにも、「最新車両に強い工場かどうか」を見極めてから依頼することが重要です。

まとめ

事故車の修理で後悔しないためには、信頼できる修理工場を選ぶことがもっとも重要です。

理由は、修理の質によって車の安全性今後の維持費、さらには資産価値まで大きく左右されるからです。

今回の記事では、以下のような観点から修理先を選ぶための具体的な情報をまとめました。

  • 修理工場とディーラーの違い
  • 修理工場を選ぶ際の5つの判断基準
  • 保険会社の提携工場を利用する際の注意点
  • 信頼できる工場を見つけるための行動
  • ADAS・EV対応工場の見分け方

修理費用や利便性だけで選ばず、技術力・設備・保証の有無など総合的に比較して、自分の車と目的に合った修理工場を見つけましょう。

信頼できる選択が、安心で安全なカーライフにつながります。

なお、修理工場に見積もりを出して高額な費用がかかるため売却を検討されている方は、ぜひ事故車買取のタウにお任せください。

タウでは事故車でも無料で出張実車査定を実施しており、お客様のお車の価値を最大限に買取価格に反映させていただきます。

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小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。

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