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プリウスのバッテリー交換費用は50万円!?安くするには?自分でできる?

プリウスのバッテリー交換費用は50万円?

「『ハイブリッドシステムチェック』というシステム異常表示が出た​…​」

​​「そろそろバッテリー交換が必要かも​…​」

「できるだけ安く交換したいけど、自分でできるの?」

上記のようにお困りではありませんか?

プリウスに搭載されているバッテリーは2種類あり、それぞれ寿命や費用が異なります。

特に駆動用バッテリーは交換費用が10万〜50万円と高額になるケースもあります。

ただし、メーカー保証やリビルト品などを活用することで、バッテリーの交換費用は安くすることができます。

当記事では、プリウスのバッテリー交換にかかる費用や安くするコツ、自分でバッテリー交換を行えるかどうかなどについて解説します。

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。 ...続きを読む

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目次

プリウスのバッテリー交換の費用相場

プリウスのバッテリー交換費用は、バッテリーの種類や性能で大きく変わります。

ハイブリッドカーの代名詞とも呼べるプリウスには、以下2つのバッテリーが備えつけられています。

  • ガソリン車と同様の電装品の動作に使用される補機バッテリー
  • ハイブリッド車専用の駆動用バッテリー

特に駆動用バッテリー(ハイブリッドカーのモーター部分を動かすためのメインバッテリー)は高額になりがちで、50万円近くになることもあります。

そのため、プリウスのバッテリー交換は予算や交換のタイミングを見極めることが非常に重要です。

こちらの章では、補機バッテリーと駆動用バッテリーのそれぞれの交換費用についてくわしく解説していきます。

プリウスの補機バッテリー交換費用は2~4万円

プリウスの補機バッテリーの交換にかかる費用は、工賃込みで2万〜4万円前後が目安です。

ただし、依頼する業者や車両型式によって金額が前後することもあります。

以下では、新品バッテリーを前提とした業者別の交換費用目安を表にまとめました。

依頼先 交換総額の目安 工賃の目安 特徴
ディーラー 2.5万~4万円前後 5千~1万円程度 純正部品使用かつメーカー保証付き
カー用品店 2万~3万円前後 500~8千円程度 社外製バッテリーの使用が多い
整備工場 2万~3万円前後 2千~6千円程度 部品選定に柔軟な対応あり
持ち込み交換 2万~3万円前後 千~5千円程度 コストを抑えやすいが適合確認が必須

交換作業自体は専門店で20〜30分程度で完了します。

なお、交換費用を抑えるために中古の補機バッテリーで交換した場合、長持ちしない、品質が悪いといったトラブルが発生しやすいので、新品交換を選ぶのが基本です。

また、プリウスの補機バッテリーは、車種や型式(例:30系、50系など)によりバッテリーのサイズや型番が異なります。

補機バッテリーの選定ミスは、電圧が合わなかったり、装着できないといったトラブルの原因になりますので、購入・交換の前に以下の情報を必ず確認しましょう。

  • 車検証記載の型式・年式
  • 現在搭載されているバッテリーの型番・サイズ
  • アイドリングストップ機能の有無
  • スマートキーや電動装備の有無

特に、ネット通販などで購入する場合は「適合確認サポート」がある店舗を選ぶか、事前にディーラーや整備士に相談することが重要です。

持ち込み交換を検討されている方は、「プリウスの補機バッテリーの自力交換手順と注意点」に記載のプリウス補機バッテリー適合一覧表をご確認ください。

次は、交換費用が高額になりがちな駆動用バッテリーの価格と内訳についてくわしく見ていきましょう。

プリウスの駆動用バッテリーの交換費用は10万~50万円

プリウスの駆動用バッテリーの交換にかかる費用の目安は、10万〜50万円前後です。

ただし、依頼先によって工賃や取り扱い部品の種類が異なるため、費用を抑えたい方は業者ごとの相場と特徴を理解しておくことが重要です。

下記は目安となる駆動用バッテリーの交換費用と業者の特徴です。

依頼先 交換総額の目安 工賃の目安 特徴
ディーラー 30万~50万円 2万~5万円 純正部品使用かつメーカー保証付き
カー用品店・整備工場 12万~30万円 1.5万~4万円 依頼者の要望に対し比較的柔軟に対応
持ち込み交換(※専門店舗) 10万~18万円 1万~3万円 持ち込み対応の可否は事前確認必須

駆動用バッテリーは、補機バッテリーに比べて電圧が高く、貯蔵できる電力の容量も大きいので、補機バッテリーよりも交換費用が高くなります。

さらに、自動車メーカーで販売されている純正品は非常に高額で、ディーラーで交換を依頼すると30万〜50万円程度かかります。

また、専門の店舗で持ち込み交換を行う際は、「車両型式との適合確認」「保証の有無」「再生バッテリーの品質管理履歴」など、確認すべき点が多くあります。

費用面の魅力は大きいですが、トラブル回避のためにも整備士の評価や店舗レビューなどを参考に、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

ハイブリッド車のバッテリーに関しては、下記の記事もご確認ください。

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プリウスの補機バッテリーの役割と劣化時の症状

プリウスに搭載されている補機バッテリーは、エンジンの始動やドアロック、ナビ、ライトなどの電装品を動かすための電力を供給する重要な部品です。

補機バッテリーの電力は、ハイブリッドシステム全体の起動にも関わり、劣化した場合は車の動作に直接影響します。

走行用の駆動バッテリーとは異なり、直接タイヤを動かすわけではありませんが、補機バッテリーが劣化するとプリウスは動かなくなることもあります。

では、このバッテリーが劣化すると具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。以下の表に、主な劣化サインをまとめました。

症状内容 説明
パワーウィンドウが遅い スイッチを押しても開閉が遅れたり、止まったりする
ヘッドライトが暗い・ちらつく 夜間走行時に光が弱まる、点滅するなど視認性が悪くなる
ナビやオーディオの起動が遅い 操作に時間がかかったり、再起動が頻発したりする
ハイブリッドシステムが立ち上がらない 「READY」表示が出ず、車が動かせなくなる
バッテリー警告灯が点灯 メーターに赤や黄のバッテリー警告灯が表示される

こうした症状が出た状態で放置すると、最悪の場合、車が動かなくなったり、電装系が不調になって安全性が低下する恐れがあります。

特に3〜4年経過した補機バッテリーは寿命が近づいている可能性が高いため、電圧をテスターで確認するなど、早めの点検・交換が肝心です。

続いてはプリウスの心臓部とも言える「駆動用バッテリー」について、仕組みと劣化時に現れる走行性能の変化をくわしく解説します。

プリウスの駆動用バッテリーの役割と劣化時の症状

プリウスの駆動用バッテリーは、エンジンとは別にモーターへ電力を供給し、走行時の加速や低燃費を支える高電圧(約200V)のパーツです。

エンジンとモーターが協力して動くハイブリッド車にとって、駆動用バッテリーの性能は走行性能と燃費を左右する生命線ともいえます。

劣化が進むと「燃費の悪化」や「加速性能の低下」など、車の走行に直接的な影響が現れるため、早期の見極めが必要です。

駆動用バッテリーの不調は、日常走行のなかでも次のような症状として現れます。

症状内容 説明
加速が鈍くなる モーターの力が弱まり、発進や坂道走行で力不足を感じる
燃費が悪化する モーターの補助が減り、エンジン負荷が増大して燃料消費が増える
警告表示が出る 「ハイブリッドシステムチェック」などの表示がメーターに現れる
充電状態が不安定 バッテリー残量がすぐ減る、充電しても回復しないといった異常が発生

このような症状が見られるときは、内部セルの劣化や冷却ファンの不具合などが起きている可能性があります。

駆動用バッテリーは高電圧で危険性もあるため、必ず整備士の診断を受けましょう。

また、交換では高額な費用がかかるため、保証の有無や再生品の利用などで費用が抑えられないか確認しておきましょう。

ここまでで、プリウスのバッテリーの交換費用や不具合が起きた時の症状について解説しました。

しかし、実際には不具合が起きる前にあらかじめ交換しておきたいと考える方もいるでしょう

そこで次の章では、補機・駆動バッテリーそれぞれの寿命と、年式別の劣化傾向、点検タイミングについてくわしく解説します。

交換の判断に迷っている方は、ぜひ目安を把握しておきましょう。

プリウスのバッテリー交換の判断基準

プリウス に搭載されている補機バッテリーと駆動用バッテリーは、それぞれの寿命や交換目安が異なります。

交換タイミングを誤ると、エンジンがかからなくなったり、燃費が急激に悪化します。

そのため、定期的なバッテリー電圧チェックと年式・走行距離に応じた消耗度の判断が重要です。

ここでは、補機・駆動用バッテリーの寿命目安と、型式ごとの注意点を解説していきます。

プリウスの補機バッテリーの寿命は3〜4年

補機バッテリーは、3〜4年に一度交換することが推奨されています。

ハイブリッド車はガソリン車より電力負荷が少ないため、やや寿命が長くなる傾向にありますが、経年劣化は避けられません。

とくに型式や年式によっては、すでに寿命が迫っている車両もあります。

下記の表であなたの車のバッテリーの交換寿命を確認しましょう。

型式 年式 バッテリー使用年数
30系 2009年〜2015年 前半モデル:16年経過 ,後半モデル:10年経過
40系(プリウスα) 2011年〜2021年 前半モデル:14年経過 ,後半モデル:4年経過
50系 2015年~2023年 前半モデル:10年経過 ,後半モデル:2年経過

とくに50系の前半モデル(2015〜2018年登録車)は、現在の使用年数を考慮すると補機バッテリーの寿命が近づいている可能性が高いため注意が必要です。

バッテリーが弱ると、ヘッドライトの暗さやパワーウィンドウの動作遅延といった症状が出ます。

外出先で突然エンジンがかからなくなるリスクもあるため、異常を感じたら早めに点検しましょう。

続いては、車の走行に直結する「駆動用バッテリー」の寿命目安と注意点を解説します。

プリウスの駆動用バッテリーの寿命は5〜8年

駆動用バッテリーの寿命は、一般的に5〜8年、または走行距離10万km程度が目安とされています。

これは使用頻度や充電回数、気温変化などにも影響されるため、保管環境や運転スタイルによって前後することがあります。

とくに10年以上経過している車両は、すでに寿命に差しかかっている可能性があるため注意が必要です。

型式 年式 バッテリー使用年数
30系 2009年~2015年式 前半モデル:16年経過 ,後半モデル:10年経過
40系(プリウスα) 2011年〜2021年 前半モデル:14年経過 ,後半モデル:4年経過
50系 2015〜2023年式 前半モデル:10年経過 ,後半モデル:2年経過

バッテリーが劣化すると加速力が低下し、燃費も悪化します。

また、メーターに「ハイブリッドシステムチェック」といった警告表示が出る場合もあり、走行中の安全性を損ねるリスクがあります。

とくに30系(2009〜2015年)は設計から10年以上経過しており、走行距離や症状によってはすでに交換が必要なケースも多く見られます。

小さな違和感でも放置せず、早めに整備士の診断を受けることで、安全・快適な走行を維持できます。

次の章では、プリウスのバッテリー交換費用をできる限り抑えるための実践的な方法をくわしく解説していきます。

プリウスのバッテリー交換費用を抑える方法

ここまでの解説を読んでプリウスのバッテリー交換には数十万円ほどの費用がかかると知り、出費に不安を感じた方も多いはずです。

しかし、バッテリー交換の際に以下の2つのような工夫を行えば、交換費用を大幅に抑えることは十分に可能です。

  • メーカー保証を使う
  • 部品を持ち込んで交換してもらう

こちらの章では、費用を抑える具体的な方法と注意点を解説します。

それぞれの対策方法についてくわしく見ていきましょう。

メーカー保証の活用

プリウスの駆動用バッテリーは、トヨタのメーカー特別保証を活用することで無償修理が可能になります。

メーカー保証とは、メーカーが独自に用意している保証のことです。

駆動用バッテリーに不具合が生じた場合、「新車登録から5年以内」かつ「走行距離10万km未満」であれば、無償修理・交換の対象となります。

補機バッテリーに関しては、保証制度の対象外です。

なお上記の条件を満たしている場合でも、下記に該当する場合は適用対象外となります。

  • 定期点検を受けていない場合
  • 誤った方法で使用された場合
  • トヨタ指定の部品ではない場合

くわしくは、「トヨタ アフターサービス|メーカー保証について」をご確認ください。

また、保証書は車検証ケースに保管されていることが多く、記載の条件と照らし合わせてからディーラーに相談しましょう。

うっかり対象期間を過ぎてしまい、数十万円の交換費用を自費で負担する例も少なくありません。

なお、有料の「保証がつくしプラン」に加入されている方は、メーカー保証が終了したあとでも無償で修理を受けることができます。

次の項目では、費用をさらに抑えたい方に向けて「部品の持ち込み交換」によるコストダウンの方法を解説します。

部品の持ち込み交換

ネット通販などで購入した補機バッテリーや駆動用バッテリーを、自分で整備工場やカー用品店に持ち込んで交換してもらうことを「持ち込み交換」といいます。

持ち込み交換を活用すれば、部品代に上乗せされる中間マージンをカットでき、2〜5万円以上のコスト削減につながることもあります。

しかし、ハイブリッド車(HV)特有の構造やリスクのため、店舗によって対応可否や条件が大きく異なる点に注意が必要です。

ハイブリッド車の持ち込み交換事情は以下のとおりです。

バッテリー区分 対応可否 留意点
補機バッテリー 対応可能店舗・工場あり 型式や端子位置に注意
駆動用バッテリー 原則不可 基本非対応だが専門工場なら条件付きで可能性あり

駆動用バッテリー(約200V)は、厚生労働省が定める「特別教育修了者」以外が作業することは違反です。

さらに、持ち込み交換は保証や責任の所在が曖昧になりやすいので、多くの一般整備店やカー用品店では断られる傾向にあります。

一方、補機バッテリーは対応可能な店舗も多く、比較的安全かつ低コストで交換できる可能性があります

ただし、下記の場合は持ち込み交換を断られる可能性があります。

  • 違法改造車への取り付け
  • 保証書や説明書がないバッテリーの取り付け
  • 品質や安全性が不明なバッテリーの取り付け
  • 適合不明または端子違いのバッテリーの取り付け

各店舗ごとに条件が異なりますので、くわしくは依頼する店舗に確認を取りましょう。

あわせて、工賃やトラブル時の対応範囲なども確認しておくことが安心につながります。

店舗名 持ち込み交換対応可否
トヨタディーラー 純正部品限定。持ち込み不可
オートバックス 店舗により異なる(補機バッテリーのみ)
イエローハット 店舗により異なる(補機バッテリーのみ)
ハイブリッド専門店・認証整備工場 条件付きで対応可能

持ち込み交換を検討している場合は、対応している業者や工場の選定と持ち込み交換が可能な性能かつ自分の車に適合するバッテリーの購入が重要です。

適合しないバッテリーを選んでしまうと取付不可やトラブルの原因になるので、車検証で型式や適合情報の確認を忘れず行いましょう。

次の項目では、プリウスのバッテリー交換が自力で可能かどうかを部品別にくわしく解説していきます。

プリウスのバッテリーはDIYで交換可能?

プリウスのバッテリー交換費用が高額なことから「自分で交換したい」と考える方も多いかもしれません。

実際、補機バッテリーについては交換に関する知識と注意点を把握していれば、自力で交換することは可能です。

一方で、駆動用バッテリーは整備士以外の作業は極めて危険です。

なぜなら、高電圧(約200V)で感電の危険性があるうえに、バッテリーの取り外しには特殊な工具と冷却システム点検の知識が必要だからです。

そのため、自力交換を検討する際には、安全性と費用のバランスを見極め、必要に応じてプロに依頼する選択肢も視野に入れましょう。

補機バッテリーの交換方法や、駆動用バッテリーの交換が行えない理由などについては以下からくわしく解説していきます。

プリウスの補機バッテリーの自力交換手順と注意点

プリウスの補機バッテリーは、必要な道具を揃えて手順を正確に守れば、安全に交換できます。

以下に必要な道具と交換手順をまとめました。

準備するもの】

  • 新しいバッテリー(現在と同じ型式のもの)
  • メモリーバックアップ
  • 絶縁テープ
  • 絶縁グローブ
  • スパナやレンチ
  • トルクレンチ

交換の手順は以下の通りです。

【交換手順】

  1. メモリーバックアップを接続する
  2. マイナスから順番にバッテリーの端子を取り外す
  3. ガス排出用チューブをまっすぐ引き抜く
  4. バッテリーを新しいものに入れ替える
  5. 端子をプラスから順に取り付ける
  6. ガス排出用チューブをつなぐ
  7. メモリーバックアップを取り外す
  8. 車載装備の動作を確認する

バッテリー交換作業時は絶縁グローブをはめ、端子を外している間は絶縁テープを貼るなどで感電対策を行うことを推奨します。

また、メモリ保持ツールを使用してバックアップ電源を取ることも大切です。

バックアップ電源を取らずにバッテリーを外すと、ナビ設定が初期化されたり、パワーウィンドウが正常に動かなくなる可能性があります。

なお、車の型式によってバッテリーの仕様が大きく異なるため、あなたの車に適合するバッテリーかどうか事前に確認してください。

特に50系以降は欧州規格バッテリー(DIN規格)が必要となり、JIS規格との互換性がないため注意が必要です。

以下に、プリウスの代表的な型式ごとの補機バッテリー適合情報(新品前提)をまとめました。

型番・寸法・主な仕様も併記していますので、交換や購入時の参考にしてください。

車の型式 年式目安 適合バッテリー型番 備考
30系 2009〜2015年式 S46B24R / S34B20R R端子(右プラス)、AGM推奨
40系(プリウスα) 2011〜2021年式 S46B24R 30系と類似仕様
50系 2015〜2022年式 LN1(B19L相当) DIN規格、L端子

補機バッテリーは型番・端子向き・規格の違いによる互換性トラブルが非常に多いため、購入前には型式・年式・ナビ付き有無を必ず確認しましょう。

特に50系以降はJIS規格からDIN規格へと移行しており、端子位置も逆転しています。

適合ミスは取り付け不可や車両トラブルの原因となるため、不安があれば整備士やメーカーに確認することが安心です。

なお、プリウスの型式によって補機バッテリーが設置されている場所が異なりますので注意しましょう。

また、スマートキー装備車は消費電力が高いため、高性能タイプを推奨します。

次章では、駆動用バッテリーを自力で交換してはいけない理由についてくわしく見ていきます。

プリウスの駆動用バッテリーの自力交換は危険

駆動用バッテリーの交換は、自力で行うのは極めて危険です。

もし専門的な知識や安全対策なしに交換した場合、命に関わる重大事故につながる可能性があります。

厚生労働省も「低圧電気取扱業務」に該当する作業については特別教育を受けた有資格者による実施が必須と定めています(労働安全衛生法 第36条関係通達)。

以下に、駆動用バッテリー交換の危険性と作業条件をまとめました。

危険性 詳細内容
感電リスク 約200Vの直流電流が流れており、人体には非常に危険
火災リスク 間違った取り扱いや端子ショートによる発火の可能性
法律違反 無資格者の作業は労働安全衛生法違反となる場合あり
車両保証の喪失 自力交換により保証対象外となる可能性がある

バッテリーパックの冷却ファンや電源制御ユニットは高電圧状態にあるため、整備士でも慎重な取り扱いが求められます。

費用を節約しようとして取り返しのつかない事故につながってしまっては本末転倒です。

安全のため、駆動用バッテリーの交換は必ずディーラーまたは認証を受けた整備工場に依頼しましょう。

次の章では、プリウスのバッテリー交換と売却のどちらがお得かについて解説します。

プリウスのバッテリー交換と売却の判断基準

プリウスのバッテリー交換費用は、駆動用の場合最大で50万円前後かかります。

駆動用バッテリーの交換時期は5〜8年であるため、バッテリー以外の部品も劣化している可能性が高く、バッテリーを交換しても長く乗り続けられる保証はありません

さらに、30系や50系の前半モデルは補機バッテリーも交換が必要になっている可能性があります。

そのため、交換費用の総額が高ければ売却して乗り換えた方がお得なこともあります。

とはいえディーラーや中古車買取業者では、高額な修理費用がかかる車の買取額は下がる傾向にあります。

中には引き取り費用を請求される場合もあるので、バッテリー交換が必要な車の売却は故障車を専門に扱う買取業者に売るのがおすすめです。

弊社「事故車買取のタウ」では、独自の販売ネットワークやノウハウを生かし、故障車であっても高価買取を実現しています。

事故車買取のタウでは、これまでにさまざまなプリウスを買い取らせていただいています。

買取実績の一例としては、以下のようなものが挙げられます。

プリウスの買取画像

 

車種 プリウス
年式 H29年
買取金額 464,000円
買取時期 2025年6月

プリウスのハイブリッド買取画像

 

車種 プリウスPHV
年式 R2年
買取金額 600,000円
買取時期 2024年6月

その他の買取事例については、こちらからチェック可能です。

交換にしても売却にしても「今後の維持コスト」と「車両価値の損得」が判断の鍵となります。

バッテリー交換にかかる費用が高すぎると感じた場合は、ぜひご相談ください。

よくある質問と疑問の解決

Q1. プリウスのバッテリーは何年で交換するべきか?

A.補機バッテリーは一般的に3〜4年、駆動用バッテリーは5〜8年が交換の目安とされています。

ただし、走行距離や使用環境、エアコン使用頻度などでも劣化スピードは変動します。

年式や型式ごとの点検時期も異なるため、定期的な電圧チェックとメンテナンスが重要です。

Q2. バッテリーの定価と実際の工賃は?

A.補機バッテリーは新品で15,000〜30,000円、駆動用バッテリーはリビルト品で10万〜15万円、新品で20万円以上が相場です。

工賃は補機で2,000〜10,000円、駆動用で3万円前後が目安です。

車種やバッテリーの設置場所によって作業量が異なるため、事前に見積もりを取りましょう。

Q3. バッテリーの自力交換は可能か?危険か?

A.補機バッテリーは自力で交換可能ですが、駆動用バッテリーは感電の危険性があるため業者に依頼する必要があります。

なお、補機バッテリーであっても取り外し手順を間違えると電装部品の動作不良に繋がりますので、注意が必要です。

Q4. 劣化したバッテリーを交換せずに放置した場合のリスクは?

A.劣化を放置すると補機バッテリーではエンジン始動不能や電装系トラブルが生じます。駆動用バッテリーでは加速力低下・燃費悪化・ハイブリッドシステム異常などが発生します。

最悪の場合、走行不能や車検不合格の恐れもあるため、症状が出たら早めの点検・交換が必要です。

まとめ

プリウスのバッテリー交換は、「補機バッテリー」と「駆動用バッテリー」の2種類で役割も費用も大きく異なります。

補機バッテリーはおおむね2〜4万円で交換できますが、駆動用バッテリーは10万〜50万円と非常に高額な場合もあります。

バッテリーの劣化を放置すると、車が動かなくなったり、燃費が悪化したりするだけでなく、思わぬ事故や修理費用の増大にもつながります。

それを防ぐためには、年式や走行距離に応じた定期的な点検と、早期の交換判断が重要です。

また、メーカー保証や部品の持ち込み交換、自力交換(補機バッテリー限定)といった工夫を行えば、出費を大幅に抑えることも可能です。

ただし、駆動用バッテリーのように専門知識が必要な作業は必ずプロに任せ、安全面・費用面のバランスを見ながら最善の選択を行いましょう

そして、もしバッテリー交換費用が車両価値を上回りそうであれば、「乗り換え」や「売却」も一つの選択肢です。

特に古いプリウスでは他の部品の劣化も進んでいる可能性が高く、将来的な修理コストの総額を見据えて判断することが、結果的に賢い節約になります。

もし現在の愛車が「バッテリー交換すべきか、売却すべきか」で迷っているなら、故障車・事故車専門の買取業者「事故車買取のタウ」にご相談ください。

タウでは、国内外の豊富な販売ネットワークと査定ノウハウを活かし、バッテリー劣化車や修理歴のあるプリウスでも高価買取を実現しています。

無料査定も可能なので、「ディーラーで断られた」「値段がつかないと言われた」という方も、ぜひ一度チェックしてみてください

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。

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