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事故車のデメリットとは?やめたほうがいい理由と安全に中古車を選ぶポイント

修復歴車の購入はあり悲しかを決めるための購入ポイントを解説します。

中古車市場では、相場より極端に安い車を見かけることがあります。

そのような車は、修復歴車の可能性があります。

修復歴車は、事故や自然災害などで骨格(フレーム)部分に損傷を受け、修理や交換をしている車のことを言います。

自動車業界ではこれを「事故車」と呼ぶのが一般的で、本記事でもこの定義に基づいて解説します。(参考:日本自動車査定協会

一見お得に見える事故車ですが、安全面や維持費の問題で購入後に後悔する人も少なくありません

本記事では、事故車の代表的なデメリット6つと購入前の注意点、さらに事故車以外で安く中古車を選ぶ方法まで具体的に紹介します。

最後まで読めば、安さに惑わされず、安心して選べる判断材料が得られます。

小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。 ...続きを読む

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目次

事故車の6つのデメリット

事故車には、購入前には見えにくいリスクが数多く潜んでいます。

見た目が整っていても、骨格部分に修復歴がある車は新車同様の安全性や性能を取り戻せないケースが多く長く乗るほどトラブルや維持費増大につながりやすいです。

ここでは事故車の代表的な6つのデメリットを整理し、それぞれくわしく解説します。

  • 事故の衝撃吸収力が低下
  • 車の走行性能が低下
  • 車の耐久性が低下
  • 車の故障リスクが上昇
  • 車のメーカー保証や保険の対象外になる可能性
  • 中古車市場価値の低下

事故車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

デメリット①乗員に伝わる事故の衝撃力が増す

事故車は骨格に強い衝撃を受けているため、修復しても新車時と同じ強度を維持できない場合があります。

骨格部分は人間でいえば「骨」にあたり、骨格の強度が落ちると車全体の安全性能にも大きな影響が及びます。

とくに、事故の衝撃を吸収するために意図的に潰れるよう設計された「クラッシャブルゾーン」が正しく機能しなくなる可能性があります。

その結果、本来はクラッシャブルゾーンで和らげられるはずの衝撃がそのまま乗員に伝わり、重大事故につながります。

修復歴ありとなしの衝撃吸収力の比較図

車の安全性は衝突時にどれだけ衝撃を吸収できるかに大きく依存するため、「衝突安全性能の低下」は事故車の中でも最も重大なデメリットの一つです。

衝突安全性能とは、事故が発生したときにどれだけ効果的に事故の衝撃をやわらげ、乗員の身を守れるかを示す機能です。

以上のことから、事故車の購入を検討するときには、「見た目が直っていても、衝突時に守ってくれる性能が低下している可能性が高い」点を十分に理解しておく必要があります。

ただし、骨格の損傷が軽度メーカーの基準に沿った適正な修理が行われている車に関しては、安全性に問題はないとされています。

もし、事故車の購入を検討している場合は、「どの範囲を、どのような手法で直したか」を確認することが大切です。

続いては、事故車の2つ目のデメリットについて解説します。

デメリット②直進走行が不安定になる

直進走行が不安定な事故車は、運転者の疲労を増やすだけでなく、再び事故を起こすリスクも高めます。

事故車は、衝突や急ブレーキの衝撃によって骨格や足回りに大きな負荷がかかるため、修復後も微妙な歪みが残ることが少なくありません。

本来自動車はハンドルを真っ直ぐにした状態で安定して走行できるよう設計されていますが、フレームや足回りに歪みが残っていると車輪の取り付け角度や位置関係を示すアライメントが正常に保てず、以下の現象が起こります。

  • ハンドルを切っていないのに車体が片側に流れる
  • ハンドルのセンター位置がずれている
  • 高速走行中にふらつきを感じ、直進が不安定になる
  • タイヤが片側だけ極端にすり減る
  • ステアリング系に違和感があり、補正操作を強いられる

これらの症状は、運転の快適性を損なうだけでなく、走行中の安全性を大きく低下させます。

さらに、タイヤやサスペンションの寿命を縮めるため、維持費がかさむ原因にもなります。

アライメントのズレは気づきにくいため、購入直後は問題がなくても、長距離走行を重ねるうちに不具合が出てくることもあります。

とくに高速道路や長距離ドライブを日常的に行う人にとっては深刻なリスクとなりますので、購入を検討する場合は必ず試乗するようにしましょう。

デメリット③板金で修復された車は耐久性が低下

事故で損傷した箇所を板金で修理した車は、一見きれいに見えても内部の耐久性が落ちている可能性があります

「板金」とは、専用工具を使ってへこみを叩いたり引っ張ったり、加熱して形を元に戻す技術のことです。

部品交換と違い、あくまで「形を整える修理」であるため、強度や構造に影響が残るリスクがあります。

板金と交換の違いについては下記の表をご覧ください。

板金 交換
方法 損傷部を叩いて元の状態に戻す まるごと新しいものに交換
選ぶケース 損傷が軽度の場合 安全性が確保できない場合
費用 約5~30万円 50万円以上(100万超えも)
メリット 修理費用が安価

作業期間が比較的短い

修復精度が高い

性能や安全性を保障

デメリット 歪みが大きい場合は修復不可能

耐久性が低下し、再度歪みやすい

故障のリスクが高い

費用が高額になりやすい

交換作業に時間がかかる

板金修理は見た目を整える点では有効ですが、強度面では交換に劣る傾向があります。

とくに骨格の歪みが大きい場合、走行中の振動や負荷で再び変形してしまったり、内部損傷が進んで突然破損することもあります。

さらに、職人の技術力によって仕上がりの品質差が大きいため、信頼できる業者でなければリスクは一層高まります

事故車の購入を検討する場合は、どの部位を板金で修理し、どの部位を交換したのかを必ず確認しましょう。

販売店で修理歴を開示してもらい、耐久性に不安が残る車両は避けることで長く乗り続けることができます。

デメリット④故障や不具合で維持費がかさむ

先述のとおり、事故車は一度骨格や主要部品に損傷を受けているため、修復しても新車と同じ耐久性能を維持することは困難です。

その結果、修復箇所や周辺部品に不具合が発生しやすく、故障が繰り返されるリスクがあります。

とくに走行距離が増えるにつれ、隠れていた歪みや金属疲労が表面化し、予想外の修理を迫られるケースも少なくありません。

事故車に起こりやすい不具合は以下のとおりです。

  • エンジンルームからの異音
  • 骨格の歪みに伴うラジエーターや冷却系の不調
  • 足回りのアライメント不良によるタイヤ偏摩耗
  • 配線やセンサー位置のズレによる電装系トラブル
  • ブレーキ効きの悪化や警告灯の点灯

乗用車の多くはモノコック構造と呼ばれる、車体全体を一体化した設計を採用しています。

これは強度を高める一方で、一部が変形すると車全体に影響が及ぶというデメリットがあります。

とくに前方部分はエンジンや足回りといった重要部品を支えており、骨格のわずかなズレでも振動や異音につながります。

結果として、事故車は購入価格こそ安くても維持費がかさみ、長期的に見ると割高になる傾向があります。

骨格構造についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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事故車の購入価格の「安さ」には必ず理由があるため、維持費という隠れた負担をしっかり意識しておくことが大切です。

デメリット⑤保証や保険が効かない可能性がある

修復歴のある事故車は、メーカー保証や販売店保証の対象外になることがあります。

修復歴があると新車と同じ強度を保てないと判断されやすく、保証を引き継ぐためのディーラー点検で不合格になる可能性があります。

保証が継続できなければ、購入後に故障が起きても修理費を自分で負担しなければならず、安く買えたはずの車がかえって高くつくことになりかねません。

また、保険会社からも故障のリスクが高いと見なされて保険料が上がったり、補償内容に制限がかかったりすることがあります。

このように、保証や保険の対象外になることは事故車ならではの大きなデメリットです。

購入を検討するときは販売店に保証の有無を確認し、保険会社にも条件を問い合わせたうえで「もし故障や事故が起きたときに備えられるかどうか」を必ず判断材料に加えることが大切です。

デメリット⑥資産価値が下がる

事故車は安全性の低さや故障しやすさから中古車市場での評価が低く、将来売却や乗り換えを検討したときに大きな損をする可能性が高いです。

一般的な減額の目安は次のとおりです。

  • 軽自動車:およそ20万円前後の減額
  • 普通車:30万〜50万円の減額

もちろん年式や走行距離、市場人気などによる変動はありますが、事故車は買い手がつきにくいため、数十万円単位での価格の下落は避けられません。

損傷の大きさによっては「半額以下」にまで下がることもあります。

さらに、事故車は修理しても無事故車と同じ査定額に戻ることはなく、費用をかけてもリターンが得られにくいのが現実です。

つまり購入時のコストは安くても、将来的に売却できる金額が大きく下がるため、トータルで見ると事故車は割高になりやすい点を理解しておく必要があります。

事故車を購入する時の5つの注意点

事故車は販売価格が安いため、予算を抑えて車を手に入れたい人にとって魅力的に見えるでしょう。

しかし、事故車は外から見ただけではわからないリスクを抱えていることが多く、購入後に思わぬ故障やトラブルに悩まされるケースも少なくありません。

事故車のデメリットを完全に避けることは難しいのが実情です。

だからこそ、車を安心して選ぶには、購入前の確認が欠かせません。

ここからは、事故車を検討するときに必ず押さえておきたい以下の5つの注意点を解説します。

  • 査定表や整備記録簿で車の状態や経歴を確認
  • 試乗で実際の走行性を確認
  • 販売店の信頼性を判断
  • 修復歴の有無を確認
  • 事故車に対する知識を保有

事故車の購入を検討されている方は、状態の悪い車を購入しないための判断材料として、ぜひご参考にしてください。

査定表や整備記録簿で車体の状態を確認する

状態の悪い事故車を避けるためには「査定表」や「整備記録簿」を確認しましょう。

  • 査定表:査定士が車の状態や価値を評価した内容がまとめられている表
  • 整備記録簿:自動車のこれまでの点検や整備内容が書かれた小冊子

査定表には、車のひっかき傷から、内外部の部品の修理・交換歴まで細かく検査されて見取り図にすべて記されています。

そのため、査定表を見るだけでその車の状態を把握することができます。

なお、「事故車」は査定表の総合評価点の欄に「R」と表記されています。

一方「整備記録簿」は、過去の点検記録や整備情報が確認できるので、より安全に走れる車かどうかの判断材料として利用しましょう。

査定時に「R」と判断される部品の役割や事故が原因で変形した場合に生じる影響については以下の表のとおりです。

名称 役割 影響
ダッシュパネル 内部にある緩衝材が衝突時の衝撃を軽減

運転手の安全保障

衝撃吸収性能が低下

エアバッグの作動不備

フロントクロスメンバー 車両の前部全体の構造強度を保つ

エンジンやサスペンションを支える

路面からの衝撃を緩和

車両前方部の安全性が低下

操縦安定性が低下

フロントインサイドパネル(インパネ) 主に車両の内部構造を強化 剛性が低下

事故時の安全性が低下

フロントサイドメンバー 車の横方向の強度を支える

エンジンを含む主要部品を支える

車両の強度・剛性・耐久性が低下

横転や衝突時の保護が不十分

ルーフパネル 車両の上部を覆い、各ピラーを結合

車両全体の構造強度を保つ

車両の強度や剛性が低下

横転事故時、乗員の安全性が低下

ピラー(前:Aピラー、中央:Bピラー、後:Cピラー) ドアとルーフをつなぐ重要な部品 車体全体の剛性が低下

衝突時の安全性が大幅に減少

トランクフロアパネル トランクの収納スペースの安定性を保つ 荷物の収納能力が低下

後方衝突時の保護機能低下

ルームフロアパネル 車両の床部分を構成

内部空間の強度を支える

車両の基盤部分に影響

剛性が低下

衝突時の安全性が低下

ラジエーターコアサポート ラジエーターを支えるための部品

エンジンの過熱リスクを軽減

冷却システムに大きく影響

エンジンが過熱するリスクが向上

エンジン性能や寿命に悪影響

※各部品について詳しくは下記の記事をご確認ください。

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乗用車は骨格を一体化させることで曲げやねじりの力に対する強度を強化しているため、変形した部分を直しても再び事故を起こした時の安全性能が低下します。

なお、構造強度の面でとくに重要な「ピラー」と「フロントサイドメンバー」は、一度変形すると元の状態に戻すことが難しいと言われています。

また、フロント部分の骨格はエンジンなど車を動かすための主要部品を支える機能があります。

そのため、衝突により支えを失った部品の位置がずれてしまうと、配線が断線する可能性が考えられます。

事故車を購入しようと考えておられる方は、以上の影響を考慮する必要があることは念頭におきましょう。

試乗で直進性や異音を確認する

事故車を購入する前は必ず試乗を行い、走行感覚を自分で確かめましょう

外見からは事故の影響がわからなくても、実際に運転すると事故による不具合がわかることがあります。

試乗で確認すべきポイントは次のとおりです。

  • ハンドルをまっすぐにしても車体が左右に流れる
  • ハンドルセンターがずれており、常に補正操作が必要になる
  • 走行中に異音(ゴトゴト音や金属音)がする
  • アクセルやブレーキを踏んだときに不自然な振動を感じる

これらの症状が出る車は、安全性と快適性の両面で大きな不安要素になります。

購入後に故障のリスクを抱えないためにも、短時間でも必ず試乗し、実際にハンドルから伝わる感覚や異音がしないか確認しましょう。

保証条件で販売店の信頼性を判断する

事故車を購入するときは、販売店がどこまで情報を開示し、どのような保証をつけているかを必ず確認しましょう。

信頼できる販売店であれば、修復歴や修理箇所を明確に説明し、保証内容についても具体的に提示してくれます。

確認すべきポイントは次のとおりです。

  • 保証の有無や範囲(エンジン・足回り・電装系など)
  • 保証期間と走行距離制限
  • 故障発生時の対応(無償修理・返金・代車の有無)
  • 修復歴や整備内容の開示姿勢

一方、保証が一切なかったり、質問に対して曖昧な回答しか得られない場合は注意が必要です。

専門知識の乏しい販売員や、履歴を明示しない業者から購入すると後々トラブルに発展するリスクが高まります。

実績があり、顧客からの評価も高い販売店を選ぶことは、事故車購入のリスクを減らす最も有効な手段のひとつです。

修復歴の有無を確認する

状態の悪い事故車を買わないためには、修復歴がないかを確認しましょう。

修復歴は車の安全性や耐久性に大きく影響するため、中古車市場では最も重要な評価項目です。

修復歴には告知義務があるので、中古車販売店で「この車に修復歴はありますか?」と確認すれば、基本的には正確な情報を得られます。

安心のために、口頭説明だけでなく査定表や整備記録簿といった書面でも確認しましょう。

情報の開示によって、過去にどんな事故があり、どの部位を修理したのかを把握できます。

なお、以下の部位に修復歴がある場合は車体強度や安全性能に大きな影響を及ぼすため、購入を避けるようにしましょう。

  • フロントサイドメンバー(エンジン回り)
  • ダッシュパネル(エンジン回り)
  • ピラー(車体側面の柱)
  • ルーフパネル(天井)

また、販売店による説明が不十分なケースもあります。

開示情報に加えて自分自身でも外観や走行時の状態を確認し、納得できるまでチェックすることが大切です。

事故車に対する知識を持つ 

事故車を購入するうえで、購入者自身の知識量も大切な要素です。

販売員から修復歴や修理箇所の説明を受けても、その内容を理解できなければ、事故車のリスクを十分に把握したとはいえません。

たとえば、部品名を聞いて「どの位置にあり、どんな役割を持つか」をイメージできるでしょうか。

あるいは、事故の状況を聞いて「損傷の箇所や程度が走行や安全性にどう影響するのか」を判断できるでしょうか。

もちろん、全員が専門家である必要はありません。

しかし、最低限の知識を持っていれば、販売店の説明を正しく理解でき、納得感を持って購入判断ができます。

事故車はリスクを伴いますが、状態や価格次第ではコストパフォーマンスの良い選択肢になる場合もあります。

重要なのは、知識を身につけたうえで信頼できる販売店を選び、リスクとコストのバランスを冷静に判断することです。

事故車以外で安く中古車を購入する方法

中古車を安く買いたいからといって、必ずしも事故車を選ぶ必要はありません。

事故車は一見安価でも、修理や維持に追加コストがかかり、結果的に高くつくリスクが大きいからです。

安心して長く乗れる車をできるだけ安く購入するためには、事故車以外の選択肢を検討することが大切です。

ここでは、事故車以外で安く中古車を購入する代表的な方法を5つ紹介します。

1.ボディカラーで選択

一般的にボディカラーが原色(黒・白以外)の車は好まれないことが多く、販売価格が安くなる傾向にあります。

デザインや色にこだわりがなければ狙い目です。

2.モデルチェンジを狙う

車は5〜7年周期でモデルチェンジされます。

新型が出ると旧型の流通量が増えるため、市場価値が下がります

また、ライバル車種の新型登場後も値下げされやすい傾向があります。

3.スペックで選択

エントリーモデルやベーシックグレードなど、必要最低限の機能を備えたモデルを選択することでも購入価格を抑えられます。

4.車両状態で選択

低年式で過走行の車は、一般的に価格が安くなります。

日本では、車を乗り換える基準として10年10万kmという目安があり、この状態の車は買い手がつきにくいので、価格が下がる傾向にあります。

販売価格は通常よりも安いですが、年式が10年以上の車は自動車税などが高くなるので、その点には注意が必要です。

5.購入のタイミングを見極める

中古車は時期によって価格が変動します。

決算期の3月や9月に価格が下がる傾向にあります。

また、4月から5月にかけての在庫が豊富になる期間や年末年始のセール期間、大型連休後の閑散期もおすすめです。

修復歴がない中古車を安く購入したい場合は、しっかりとしたリサーチと計画が重要です。

事故歴の有無を見分ける方法については、下記の記事で詳しく解説しています。

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まとめ

事故車は価格が安い一方で、安全性や経済性の面で多くのリスクを抱えています。

見た目がきれいでも骨格の損傷や修復歴は隠せず、資産価値も大きく下がるため、購入後に後悔する人は少なくありません。

事故車を検討するときに理解しておくべきポイントは次のとおりです。

  • 安全性能や走行安定性が無事故車に比べて劣る
  • 修理費や維持費の積み重ねにより購入価格の安さが帳消しになる
  • メーカー保証や任意保険の対象外になる可能性がある
  • 中古車市場での価値が低く、数十万円単位で減額される

ただし、骨格への加修が小規模で、基準に沿った適正な修理が行われている場合は、安全性に大きな問題はないと判断されることもあります。

そのため購入を検討する際は、修理の範囲や内容、査定表・整備記録簿といった記録の有無を確認し、信頼できる販売店で見極めることが重要です。

それでも不安が拭えない場合や、リスクを避けたい方は、旧モデルや認定中古車など事故車以外の選択肢を検討するのが賢明です。

事故車の安さには必ず理由があります。

本当の意味でコストを抑えて安全にカーライフを楽しむためには、リスクを正しく理解し、賢い判断をすることが大切です。

この記事を読んで事故車の売却をご検討された方は、ぜひ「事故車買取のタウ」にご相談ください。

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小池 一敏

事故車買取に携わって20年以上の経験を持ち、損害車や故障車に関する知識が豊富。 幼少期からの車好きが高じて、中古車販売店や大手カー用品店、ガソリンスタンドなどに従事し、 車の知見も深い。その経験を活かし、お得な売却術や修理・乗り換え方法など車に関する幅広いコラムの監修をしている。

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