「ディーラーで車を廃車にするのは損って聞いたけど本当?」
「損をすることなく、お得に車を手放したい!」
上記のようにお考えではありませんか?
ディーラーに依頼することが一概に損とは言い切れません。
事実として、ディーラーに廃車を依頼すれば「手続きが楽になる」「車を持っていない期間がなくなる」といったメリットを得られます。
しかし、その一方で「廃車にかかる時間が長くなることがある」「受けられる可能性があった新車の値引きを100%受けられない可能性がある」といったデメリットもあります。
ディーラーへの依頼を考えている方は、メリット・デメリットそれぞれをしっかりと確認した上で慎重に検討した方が良いと言えるでしょう。
当記事では、ディーラーに廃車処分を頼むメリット・デメリット、流れ、かかる費用などについて解説します。また、ディーラーに依頼する以外の処分方法についても紹介。
当記事を読むことで、自分に合った方法で廃車を処分できるようになるでしょう。
ディーラーで廃車するときの費用の目安
ディーラーに廃車を依頼する際にかかる費用は、1万円から最大8万円になることも。
発生する費用は、行う手続きが一時抹消登録か永久抹消登録かによっても変わってきます。
一時抹消登録とは、車の使用を一時的にやめる場合に行う廃車手続きのことです。
これをディーラーを通して行う場合にかかる費用は、1〜2万円+350円(手数料)かかることもあります。
大まかな内訳は、以下の通り。
- 書類手続きにかかる費用:1万〜2万円
- 運輸局での手続き費用:350円
永久抹消登録とは、二度とその車に乗ることができないように車を解体した上で行う廃車手続きのことです。
これをディーラーを通して行う場合にかかる費用は、1万〜8万円程度かかることもあります。
大まかな内訳は、以下の通り。
- 車の引き取りにかかる費用:0〜3万円
- 車を解体するのにかかる費用:0〜3万円
- 書類手続きにかかる費用:1万〜2万円
なお費用は、お店によっても上下します。
場所によってはさらに別の料金が発生するケースもあるため、あくまでも参考としてください。
ディーラーでの廃車費用を抑える3つの方法
上記では、ディーラーで廃車を依頼する際にかかる費用の目安について解説しました。
以上の通り、ディーラーで廃車すると最大8万円ほどかかる場合もあります。
「できるだけ費用をかけずに古い車を手放したい」と感じる方がほとんどではないでしょうか。
ディーラーでの廃車費用を抑えたい方は、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
- 自分で車を運転して持ち込んでレッカー代を浮かす
- 下取り額で新車の費用の一部を相殺してもらう
- ディーラーと交渉する
それぞれの詳細については、以下で解説していきます。
①自分で車を運転して持ち込んでレッカー代を浮かす
1つ目は、自分で車を持ち込んでレッカー代を浮かすというもの。
ディーラーに廃車を依頼するとなると、まずは車をレッカーで運んでもらわねばなりません。
レッカーを依頼するとなるとレッカー代がかかってしまうため、できれば自分で車を運転して持ち込めると良いでしょう。
なお安全に重度に故障している車については、事故につながるリスクがあるため必ずレッカーを依頼するようにしてください。
②下取り額で新車の費用の一部を相殺してもらう
2つ目は、下取り額を利用して新車の価格を相殺してもらうというものです。
この方法は、新しい車を買おうと考えている方におすすめ。
古い車の下取り額で新車の費用の一部を相殺してもらえば、発生するコストを抑えることが可能です。
新車に乗り換えることを前提として廃車を渡せば、古い車は廃車でなく下取りという扱いで引き取ってもらえます。
そうなれば古い車の値段分だけ新車を値引いてもらえるため、総合的に見てお得に乗り換えられるでしょう。
③ディーラーと交渉する
3つ目は、ディーラーと交渉するというもの。
普段担当者と親しい関わりがあるのであれば、もう少し安くならないか頼んでみるのもひとつの手段です。
廃車にかかる費用は、本来ディーラー全体であらかじめ決められています。
しかし交渉に成功すれば、決まっている廃車費用よりも少し安めに引き取ってもらえるケースもあるのです。
廃車にする際は、普段から親しくしている担当者に依頼することをおすすめします。
販売員に交渉する時のコツは、具体的な価格を提示すること。
「○○円ならディーラーに依頼する」ということを伝えた方が、販売員としても値引きがしやすいためです。
廃車の費用を安くしてもらえないか、交渉してみましょう。
ディーラーで廃車をするメリット
ディーラーで廃車の処分を依頼すると、以下のようなメリットが享受できます。
- 窓口が一つなので手続きが楽
- 車を持っていない空白の期間がなくなる
それぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。
窓口が一つなので手続きが楽
新車を購入する前提での話ですが、ディーラーで手続きを行えば、廃車の引き取り依頼から新車の購入までを、ひとつの窓口で一気に済ませられます。
対して後述するほかの業者に依頼した場合、車の処分と新車の購入をそれぞれ別の窓口で実施しなければなりません。
ディーラーなら同じ場所で一気に行いたいことを済ませられるため、手続きが楽かつ円滑に進むでしょう。
車を持っていない空白の期間がなくなる
また、車を下取りしてもらって新車を買い替えれば、廃車と納車のタイミングを合わせやすくなります。
廃車と納車を同じタイミングで行えば、車を持っていない空白の期間が発生しません。
日常的に車を使用する方の場合、空白の期間が発生すると代車を借りねばならなくなります。
こうした余分な手間がかからず、常に自分の車を所持し続けられる点はディーラーならではの強みでしょう。
ディーラーに廃車を依頼するデメリット
ディーラーに廃車を依頼することには、以下のようなデメリットが存在します。
- 新車の値引額が妥当なのかわからない
- 廃車までにかかる時間が長い可能性がある
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
新車の値引額が妥当なのかわからない
まず廃車を依頼せず普通に新車を購入しようとした場合、交渉次第で、ディーラーが持っている「値引きしても良い金額」を、新車の代金から引いてもらえる可能性があります。
交渉次第ですが、新車を値引きしてもらえる最大額は車体価格の10%前後が目安のようです。
しかし新車購入と同時に廃車を依頼した場合、「無料で廃車します」などという体で廃車自体はタダで行ってもらえるものの、新車の方は割り引かれずにそのままの値段で買わされてしまうケースも。
本来であれば値引きしてもらえる可能性があったにも関わらず、その値引き額が廃車の依頼をすることによって、結果的にプラマイゼロになってしまう場合もあるのです。
後ほど紹介しますが、専門業者に廃車を依頼すれば廃車料金が無料になり、その上値段を付けてもらえる可能性が高いです。
トータルで見たときにできるだけ得をするためには、ディーラーでの廃車依頼はあまりおすすめできません。
廃車までにかかる時間が長い可能性がある
状況によっては、廃車の引き取りにかかる時間が長引くケースがあります。
なぜなら、ディーラーは廃車を専門とした業者ではないため、メイン事業を優先されてしまい、時間がかかる可能性が高いからです。
たとえばディーラー側で新規の納車があったり、ディーラーの店舗の方に廃車を引き取るスペースがなかったりした場合、すぐには廃車を受け付けてもらえないというケースもあるでしょう。
ディーラーに廃車手続きを依頼する際の流れ
ディーラーに廃車手続きを依頼する場合、主に以下のような流れで進行します。
①ディーラーに問い合わせをして日程調整をする
まずはディーラーに問い合わせ、引き取り日の日程調整を行いましょう。買い替える場合は、新しい車の納車日に合わせるのがおすすめです。
②ディーラーに持ち込む(自走しなければレッカーや積載車)
廃車に必要な書類と車をディーラーに持ち込みます。
自走する場合は費用節約のためにも自分で持ち込むのがおすすめですが、走れない場合はレッカーなどを依頼しましょう。
③引き取ってもらう
用意した書類とともに車を引き取ってもらいましょう。引き取られた車は、ほとんどの場合解体されます。
ディーラー以外で廃車する3つの手段
上記では廃車手続きをディーラーに依頼するメリットやデメリット、かかる費用などについて解説してきました。
いくつかのメリットもありますが、一方でデメリットも多いということがわかっていただけたかと思います。
ここまでの内容を読んで、「ディーラーで廃車するのはやめておきたい」「もっとお得な方法はないか」と感じた方もいるのではないでしょうか。
ディーラーに依頼する以外の方法としては、「廃車買取業者に依頼する」「中古車販売業者に依頼する」「自分で行う」という3つの選択肢が考えられるでしょう。
以下の表は、それぞれの方法をスピード・費用・手間という3つの項目に分けて評価したものです。
こちらは一般的に見たときの評価で、あくまで車の状態や業者によりますのでご注意ください。
スピード | 費用 | 手間 | |
ディーラー | ○ | × | ◎ |
廃車買取業者 | ◎ | ◎ | ○ |
中古車販売業者 | ○ | △ | △ |
自分で | △ | ○ | × |
廃車を売ってお金を受け取りたい方やスピーディに済ませたい方は、廃車買取業者を利用しましょう。
中古車として売れる可能性がある方は、中古車買取業者の利用がおすすめです。
廃車買取手続きの費用を浮かせたい方や手続きに慣れている方は、自分で行うのもよいでしょう。
それぞれの詳細については、以下で解説していきます。
廃車買取業者に依頼する
廃車買取業者とは、廃車になる車を専門で買い取っている業者のこと。
廃車の扱いに慣れている廃車のプロが揃っているため、廃車手続きの確実性やスピードについてはお墨付きです。
ディーラーに依頼した場合は手間や費用がかかる廃車手続きも、廃車買取業者であれば無料で丸投げできる場合がほとんど。
また、廃車買取業者の中には最低買取価格が保証されている業者もあります。
予想していた価格より安くなったり逆にお金を取られたりするリスクが少ないため、安心して車を売却できるでしょう。
廃車で利益を生み出せるため、引き取り費用を無料としている業者が多い点も強みです。かかる費用を最低限に抑えたい方は、廃車買取業者の利用をおすすめします。
中古車買取店に依頼する
中古車の買取をメインで行っている業者の中には、廃車も買い取っている業者が存在します。
廃車を買い取れるかどうかは業者によっても異なるため、あらかじめ問い合わせするか公式サイトを確認しておくのが良いでしょう。
「この車は廃車になるだろう」と思って売った車が中古車として価値があった場合、中古車買取店であれば中古車として比較的高めに買い取ってもらえるケースもあります。
なお中古車買取業者の場合、廃車の処分費用を請求され、逆に損をしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
しかし例外として、次に乗る車をその店舗で買えば、廃車にする車両を無料で引き取ってもらえることがありますので確認してみることをおすすめします。
業者に依頼せず自分でやる
上記の通り、依頼する場所によっては手続き費用を請求されるケースもあるため、「自分で済ませてお金を浮かせたい」と考える方もいるでしょう。
廃車手続きは、業者に依頼せず自分で行うことも可能です。
廃車手続きに詳しい方であれば、自分で行うのもひとつの手。
しかし不慣れな方の場合、手続きの方法を誤ったり、必要以上に時間がかかったりする可能性も高まるため、あまりおすすめはできません。
「自分で行えば手続き費用を浮かせられる」とは言っても、かかる費用は多くの場合手続きのお金だけではありません。
永久抹消登録であれば、車の解体やレッカーにもお金がかかります。
自分で廃車手続きを行うとなると、解体を依頼する費用やレッカーで運んでもらう費用もすべて実費に。結局業者に頼んだ場合と同じくらいの費用がかかってしまった、という結果にもなりかねないでしょう。
お金も時間もかかるため、よほどの理由がない限り自分で行う方法はおすすめできません。
廃車手続きに必要なもの
ディーラーを通して廃車する方法や、ディーラー以外の手段などについて分かったところで、続いては廃車手続きに必要なものを紹介していきます。
普通車の廃車手続きを実施する場合は、以下のものを用意しましょう。
- 申請書(OCRシート第3号様式の3)
- 手数料納付書
- 自動車検査証(車検証)
- 印鑑(実印)
- 印鑑証明書(発行日より3ヶ月以内のもの)
- ナンバープレート
ちなみに上記の「手数料納付書」については、運輸支局窓口でもらうことが可能。手続きを行う日に入手しましょう。
軽自動車の場合、必要なものが普通車と異なってきます。
軽自動車を廃車にする際は、以下のものを用意しましょう。
- 解体届出書(軽第4号様式の3)
- 使用済自動車引取証明書
- 自動車検査証(車検証)
- 軽自動車税申告書
- 印鑑(認印でもOK)
- ナンバープレート
「使用済自動車引取証明書」は、ディーラーからもらうことが可能。
「軽自動車税申告書」については、市区町村の役場でもらえます。
廃車手続きを行う直前になって用意するとなると、慌しくなる可能性もあります。
時間に余裕がある時にあらかじめ準備しておくと良いでしょう。
よりお得に廃車をするなら専門業者に頼もう
先ほどお伝えした通り、お得に廃車を手放すなら専門業者である廃車買取業者に頼むことをおすすめします。
自分で廃車手続きを行うとなると、時間も手間もかかります。
手続きが初めてという方の場合、なかなかスムーズに進まず焦ってしまうケースもあるでしょう。
その上車を解体したりレッカーで運んでもらったりと、手続き以外にもさまざまな出費が発生します。
中古車買取業者やディーラーに依頼すれば楽に済みますが、車を廃車にするための費用を請求されるケースもあるでしょう。
その点廃車買取業者であれば、車の解体やレッカー、廃車手続きをすべて無料で丸投げできます。
廃車の扱いに慣れているプロが在籍しているので、安心して廃車の処理や手続きを任せられるでしょう。
廃車買取業者は廃車から利益を生み出せるため、処分のためにお金を取られるというケースはほとんどありません。
それどころか、思わぬ査定額がついて高価買取してもらえることも期待できます。
スピーディーかつお得に済ませたいという方は、ぜひ廃車買取業者に相談してみてください。
まとめ
最後に内容をおさらいします。
ディーラーに廃車を依頼する場合、1〜8万円程度かかることもあります。
廃車費用を抑えるためには、自分で持ち込んでレッカー代を浮かせたりディーラーと交渉してみましょう。
ディーラーで廃車を行えば、1つの窓口で楽に手続きが行えます。
さらに廃車の引き取りタイミングを納車のタイミングと合わせやすいため、車を持っていない期間をなしにできる点も強みだといえるでしょう。
なおデメリットとして、新車がお得に買える機会を逃してしまったり、廃車までに長い時間がかかってしまったりすることもあります。
廃車手続きは、ディーラーだけでなく廃車買取業者や中古車買取業者に依頼することも可能。そのほか、業者に依頼せず自分で行うこともできます。
楽かつお得に廃車手続きを済ませたいという方は、廃車買取業者に依頼するのがおすすめ。
当サイトを運営する廃車買取のタウも、廃車買取業者のひとつです。
廃車に関する面倒な手続きを丸投げできるほか、自分で廃車にする場合お金がかかるような作業も無料で代行いたします。
車の引き取り場所をディーラーに指定し、納車のタイミングに合わせれば、廃車と納車を同時にすることもできます。
廃車を手放したいと思った際は、ぜひ一度ご相談ください。