「ローンの支払い中に事故した車は廃車・売却できる?」
「なんとかローンの残債を減らす方法はないかな?」
「ローンを一括返済する余裕がないけど、どうすれば?」
ローンが未完済の状態で事故に遭ってしまった方は、上記のようなことで悩んではいませんか?
結論からいうと、ローンが残ったまま廃車にできるかは所有権が誰にあるかで決まります。
所有権が自分の場合はローン返済中でも廃車にできますが、所有権がローン会社など自分以外の場合は勝手に廃車にできません。
そこで今回は、
・所有権を解除し廃車・売却する方法
を事故車買取のプロがご紹介。
後半では、ローンの残債を減らす方法や事故車をお金に換える方法などをお伝えします。
なお、タウではローン未完済の事故車でも場合によっては買取が可能です。
一度お値段の確認だけでも大丈夫ですので、下記よりお気軽にお問い合わせください。
「株式会社タウ」自動車営業部コールセンター責任者。 事故車買取に13年以上従事。全国各地で事故車査定を担当した経験から、車の構造やパーツに関する知識も深い。 東日本大震災での被災車両の買取を通じた経済的支援の経験から『車の処分で不利益を被るユーザーが出ないように、最善の提案を行う』を信条としている。 ...続きを読む
ローンが残ったまま廃車・売却は可能?
前述したようにローンが残ったまま廃車・売却できるかは誰が所有権を持っているかによります。
所有権がローン会社やディーラーなどの場合はローンを完済しなければ廃車手続きができません。
所有権 | 廃車・売却可能か |
ローン会社やディーラー
※ご自身がローンを借りている会社 |
ローン完済後に廃車可能 |
自分 | ローン返済中でも廃車可能 |
所有権は車検証で確認できます。詳しい確認方法は後ほど紹介します。
所有権がローン会社の場合
上記でお伝えしたように所有権がローン会社の場合は廃車や売却を行うことはできません。
そもそも所有権とは、『法令の範囲内で所有物の使用などをすることができる権利』です。
そのため所有権を持っている人が、売却・譲渡・廃車といった権利を持っています。
廃車・売却する場合は所有権を自分にする必要があり、そのためには所有権解除を行わなければなりません。
所有権解除の方法は後ほど詳しく説明していきます。
また例外ではありますが、事故で損傷が激しい場合にはローン完済前に所有権解除をしてもらえる可能性があります。
ローン完済前に所有権解除をするためには保険会社から事故の詳細を記入した調書が必要になります。
大きな事故をした場合には保険会社に調書を出してもらい、ローン会社に交渉を行いましょう。
所有権が自分の場合
所有権が自分の場合はローン返済中でも廃車にできます。
「マイカーローン(銀行ローン)」を利用している場合は所有権が自分になっている場合が多いです。
ローンが残っている場合は、廃車にした後も返済は続くので、廃車にした後に完済しましょう。
所有権を確認・解除する方法
ここからは車の所有者を確認する方法と解除する方法を紹介していきます。
所有権は車検証で確認できる
所有権を誰が持っているのかは車検証の所有者の氏名または名称という欄で確認できます。
ローンを組んでいる場合は、ローン会社やディーラーの名前になっています。
一方、2023年1月4日より交付された電子車検証では車検証に所有者が記載されていません。
下記の画像のように車検証についているICタグを読み込むことで所有者が分かります。
ICチップはスマホのICカードリーダや読み取り機能があれば、かざすだけで見れます。
また車検証閲覧アプリでも所有者を見ることができます。
アプリのインストールは国土交通省のサイトから行えます。
アプリであればどこからでも閲覧できるので便利ですよ。
所有権を解除する5STEP
ここからは所有権を解除する方法を紹介します。
所有権解除は以下のような手順で行えます。
- ローンを完済する
- ローン会社に電話する
- 必要書類を準備・提出する
- 解除書類を受け取る
- 名義変更を行う
最初のステップとしてローン完済が必須です。
次にローン会社に電話をして「所有権を解除したい」という旨を伝えましょう。
電話をすると所有権解除に必要な必要書類を教えてくれます。
会社によって異なる可能性はありますが、必要書類は以下が多いです。
- 車検証
- 完済証明書
- 自動車税納税証明書
- 所有権解除依頼書
- 印鑑証明書
書類を準備できたら、ローン会社へ送付しましょう。
解除書類まで受け取ったら名義変更を行いましょう。
名義変更は運輸支局で行えますが、ディーラーや行政書士に依頼できます。
手続きが面倒な場合は業者に依頼しましょう。
当サイト【事故車買取のタウ】でも、所有権解除を含めた事故車の買取を実施しています。
ぜひ一度お気軽にご相談ください。
ローンの残債を減らす2つの方法
所有権解除の方法をご説明してきましたが、残債があり手続きができない方もいらっしゃるかもしれません。
ここからは、ローンの残債を減らす方法を2つご紹介します。
※使用できるかは状況により異なります。
ローンの残債を減らす方法と対象者は以下の通りになります。
ローン残債を減らす方法 | 対象 |
対物補償・車両保険を使用する | 事故に遭って保険を利用できる人 |
ローン組替サービスを使用する | ローン会社の審査に通った人 |
どのように利用するかなど詳しく説明していきます。
対物賠償・車両保険を使用する
事故の相手の自動車保険の対物賠償と自分の車両保険をローンの返済に充てることができます。
対物補償と車両保険は下記の人が対象になります。
保険の内容 | 対象 | 所有権 |
相手の対物補償 | 事故の被害者になった場合 | 相手の保険会社 |
車両保険 | 車両保険に加入しており、自損事故または事故の加害者になった場合 | 自分の保険会社 |
相手の対物補償を使用するには、相手が自動車保険に加入していることが前提となります。
相手の保険(相手の対物賠償)を使用する場合は相手の加入している保険会社へ、自分の保険(車両保険)を使用する場合は自分が加入している保険会社へ所有権が移ります。
そのため、保険会社に引き取ってもらった後にやっぱり売却がしたいなどの要望は通らないので注意が必要です。
その他にも保険を使用する時には注意点があります。こちらについては後半で説明します。
ローン組替サービスを利用する
ローン組替サービスを利用することでローンの残額を減らせます。
ローン組替サービスとは、廃車にしたい車のローンが残っており、ローンの残債が車の買取金額を上回る場合に超過額を立替払にするサービスです。
例えば、残債額が150万円だった場合は下記の画像のようになります。
画像のように買取金額がローンの残債を下回った場合、事故車を売ったお金をローンの返済に充てて、残りのローンを組替えできます。
ローン組替サービスについての詳しい内容はこちらをご覧ください。
事故車買取のタウならどんなに故障している車でも高く買い取ります。
そのため、事故をしてローンだけが残ってしまうという場合には一度タウにお問い合わせください。
無料で事故車の査定を行い、どのくらいローンの残債を減らせるのかお見積りいたします。
事故で保険を使用する時の注意点
事故で保険を使用する時は注意点が2点あります。
- 車の時価額を超えた保険の請求はできない
- 自身の保険を使用する場合は次年度の保険料が上がる
では詳しく説明していきます。
車の時価額を超えた保険の請求はできない
保険を使用するときには全損という概念があり、時価額を超えた保険料の請求はできません。
時価額とは、同等の物を現時点で再購入する場合の金額から、経年や使用による消耗分を差し引いた現在の物の価値のことをいいます。 |
そのため、修理費用が100万円でも新車で時価額が50万円であれば、50万円までしか請求することができません。
また、もらい事故や10対0の事故のような加害者が100%の割合で過失があったとしても、時価額を超えた請求はできません。
特に自分の過失が0の場合は事故の加害者にローンの残債を全て請求したい気持ちも分かりますが、保険を使用するときは必ず時価額という上限がついてきます。
自身の保険を使用する場合は次年度の保険料が上がる
車両保険など自身の保険を使用するときは次年度の保険料に注意しましょう。
保険は使用することで等級が下がり、保険料が上がってしまいます。
以下では現在9等級で保険料が5万円の場合に3等級下がる事故を起こした場合の保険料を紹介します。
保険を使用した場合 | 保険を使用してない場合 | |||
年 | 等級 | 保険料 | 等級 | 保険料 |
今年 | 9等級 | 50,000円 | 9等級 | 50,000円 |
次年度 | 事故あり7等級 | 78,000円 | 無事故10等級 | 46,000円 |
2年後 | 事故あり8等級 | 77,000円 | 無事故11等級 | 45,000円 |
3年後 | 事故あり9等級 | 76,000円 | 無事故12等級 | 44,000円 |
合計 | 281,000円 | 185,000円 |
引用:保険を使うと、どれくらい保険料が高くなるの?/ソニー損保
保険を使用した場合と保険を使用していない場合では支払う保険料が約1.5倍ほど増えます。
保険を使うかどうかは次年度からの保険料を確認してから判断するのがおすすめです。
まとめ
今回は事故にあった車を廃車にする場合、ローン返済中でもできるのか説明しました。
結論、所有権がローン会社の場合はローン完済まで廃車にできません。
マイカーローンなど所有権が自分の場合はローン返済中でも廃車は可能です。
ただし、どちらもローンを完済する必要があります。
保険やローン組替サービスはローンの残債を減らすことができるので、少しでも減らしたいという方は使用してみるのもいいでしょう。
タウでは事故車でも高価買取します。
ローン完済して、どこへ廃車にするか迷ったときは事故車買取の【タウ】にお任せください。
タウでは世界124か国の販路を持ち、累計120万台以上の事故車の買取を行っております。
またタウではローン組替サービスも行っております
当社のローン組替サービスを利用したお客様からは、以下のような声が寄せられています。
タウさんは動かなくなった車を買取してくれて、残ったローンも組み直ししてくれました。おかげで次の車も無理なく購入できました。』
もし、ローンの返済を少しでも軽くしたいという方はぜひ一度タウにご相談ください!
「株式会社タウ」自動車営業部コールセンター責任者。 事故車買取に13年以上従事。全国各地で事故車査定を担当した経験から、車の構造やパーツに関する知識も深い。 東日本大震災での被災車両の買取を通じた経済的支援の経験から『車の処分で不利益を被るユーザーが出ないように、最善の提案を行う』を信条としている。